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Jaakko Mattila | ヤーッコ・マッティラ
Watercolor | 水彩画

ヤーッコ・マッティラ 1976年オウル(フィンランド)生まれ。ヘルシンキ在住。Surrey Institute of Art Design(イギリス、現UCA芸術大学)にてアート専攻後、ロンドンに数年滞在。油彩、水彩、アルキド樹脂によるペインティング、銅版画、彫刻、コラージュ、インスタレーションなど、多彩なテクニックを用い、小さなものからモニュメント的なものまで、幅広い作品を制作。日本やイギリスをはじめ、国内外で活躍しています。数多くの個展やグループ展を開いていて、2014年にはEspoo Museum of Modern Art(フィンランド)で個展を開催しています。また、ヤーッコはアーティスト・イン・レジデンス (AIR) プログラムで招聘され、これまでに2回、日本に長期滞在し作品を制作しています。最初の滞在時にはフィンランドからは一切材料を持ちこまず、日本で山羊毛の筆や墨、紙を調達し作品制作にあたっていたそうです。

僕とヤーッコの出会いは2012年の9月28日。出張先のヘルシンキで、クラウス・ハーパニエミと食事をした後、クラウスが友達も呼んでもう一軒行こうというのでOKすると、次の店に現れたのがヤーッコでした。その時はただただ飲んだ記憶しかないのですが、「スタジオに俺の作品を見に来いよ。」と誘われ、数日後に行ったスタジオで、僕は彼の作品をとても好きになってしまい、帰り道には彼と何かできないだろうか?と考え始めていたという経緯があります。ちなみにクラウスとヤーッコが初めて会ったのは2007年にヤーッコがロンドンで開いた水彩の展示会だそうです。

その後2013年4月6日~4月28日にAMA Gallery(ヘルシンキ)でヤーッコが個展を開催すると聞いていたので、水彩画を買いたくてオープニング・パーティから参加できる日程でフィンランド出張を組みました。そう、この展示会のために僕はフィンランド出張を組んでしまったのです。そして、オープニングパーティーにて無事、水彩画数点を買う事ができました。

ヤーッコの作品で特に好きなのは淡い色合いを使った水彩画で、そこに興味が集中しています。彼の水彩作品の特徴である滴り(ヤーッコはドリップと呼ぶ)。ドリップには実用的な意味もあって、このドリップによって余分な水分が円のモチーフから滴り、(彼の描く手法においては)円部分の色合いが均一になる、とのことです。もともとこのドリップは意図したものではなく、2005年か2006年の作品制作中に円を描こうとしていたら、誤ってドリップになってしまったとのことです。でも、それをとても面白く思い、その時から彼の作品の新たな世界が開けた、と言っていました。ヤーッコは精力的に制作を続けていて、2017年もオウル(フィンランド)、ヘルシンキ(フィンランド)、ブレーメン(グループ展、ドイツ)など色々な展示会が予定されています。

他にも様々なスタイルの作品がありますが、スコープで入手するのはあくまでも僕の好みになってしまうので、当面は水彩画ばかりとなるでしょう。そんなわけで、ヤーッコの水彩画にてアーカイブスページをくくっておきます。

色を重ねる

タンペレの工房ヒメルブラウで制作されるアクアチントのエディション作品も、多くの版を重ね制作されていて、単に黒い四角に見えるけれど、何色も重ねて黒を作りだしているから、縁をよくみると様々な色がみえる。単に黒ではなく、どこか深い黒になる。水彩画に関しては版の制限もないから淡い色を何色も使い、その色を更に複雑に重ね、微妙に異なる色のグラデーションを生み出している。そんな数々の作品を見ていた時に、淡い色を重ねて大きなアート作品みたいな布を作ろう!と思い付き、ヤーッコと長く話し合った末に生まれたのがFabric of the dayの基本的な方向であって、つまりヤーッコの作品を布にするという所から始まった企画なのです。ただ、版画のように版を重ねる、それも大きな一枚絵なのだから、想像以上にハードルが高く、結局それが実現したのは3年越しとそんな事となってしまった。

scope ARCHIVES Jaakko Mattila

No.0074

2013年ヘルシンキでの個展を象徴する作品として、オープニングパーティの招待状にも使われた「EARTH」。もともとは原色を使った作品が多いなか、初めてこういったアースカラーを使い制作された。
[ 額仕様:木製フレーム(ホワイト塗装) 額装寸:W735×H970mm 厚み40mm]

  • Earth 2012 No.0074
  • Earth 2012 No.0074¥350,000(税抜き)