東屋 / おひつ 宮島
おひつと宮島
ガス釜でご飯を炊いて炊けたご飯を電子ジャーにうつしプラスチックのしゃもじでお茶碗によそって、いつもご飯を食べてた昭和な僕の子供時代。朝炊いたご飯も、夕方にはどこか黄色く変色してたんだけど、まぁー少しまずそうだなと思いつつ、そんなもんだ、当たり前と、深く考えないで日々食べていた。どんどん便利に、手間いらずに。そんな方向を進んでいくとどこかに歪はでるし品を欠いていく。で、昔はよかったなーなんて思う。旅館に泊まっておひつに入った御飯を食べれば、美味しいなと思いつつ、経験したことのない古い日本の日常にちょっとした憧れを抱く。日本人なのに。どんな便利道具も本物の道具には敵わない。だから、いつかはそんな日本の日常的光景普通に御飯を炊いて、普通におひつに移して、普通に食事をとる。この流れにしたい。食に関しては、どんどん昔にもどるべし?車をやめて馬に乗ろうとは思わないけど、イボイボ樹脂しゃもじも便利であってもそれはくっつかないだけ。ずっと使ってれば削れた樹脂を食べているかもしれない。樹脂と木どっち食べる?となれば、木かな、やっぱ。結局、手間でも扱いが少し難しくても便利より安全な方がいいな~の思考です。自然素材を使った本物の道具はいい。おひつを取り入れるのはハードル高いけどまず、しゃもじを無塗装の木製、それも人の手で丁寧に作られたしゃもじに置き換えてみるのはいかがでしょう?台所の日用品から少しづつでも化学の香りが消えていくと生活は品を少しづつ取戻して、心地よく心身ともに健康になっていくんじゃないのかな。でも、全て無くさなくても減らせばいい。どーでしょう。僕は、ただそう思っています。
木曽椹のおひつ。
樹齢100年をこえる木曽椹(さわら)の貴重な柾目材(売り文句ではなく本当に貴重。)を使って作られたおひつ。柾目材を使っているので、高い吸水性があり、木曽椹自体は水分に強いので末永くご愛用頂けます。その道具に向いた素材というのがあっても、それは需要に応じて無限に採れるわけではなく、東屋の木曽檜のまな板も、柾目でもっと大きなサイズがあれば是非欲しいと思うのですが、そんな材は採れないから作れなかったりします。日本の樹齢の高い材木は存在しても、それは重要な日本の建築物の改修工事に流れるから僕らが使う日用品には、あまりまわってこないってのもあるようです。出てきても買える値段にならなかったりだそうです。だからよい素材の道具は買えるうちにどうぞ。さて、おひつに移し替えるひと手間を増やす。それは確実にご飯を美味しくしてくれますよ。おひつには、炊きたてのご飯を適度な水分に保ち、米に歯ごたえを与え甘みと香りを引き出してくれるそんな働きがあるようです。飯炊き釜で美味しく炊けたご飯を美味しく保ってくれるおひつ。美味しくなるだけでなく、食卓が清らかになり、姿勢も正してくれるよう。ダイエット全盛期な現代ですが食事も日本のスタイルに戻って道具も戻って、御飯をおかわり!して元気に体を動かして一日働く!そんな時代が、次の良い時代なのかも。そうだ。おひつにはふきんが必要です。ぎゅっと絞ったふきんで中を拭き、ご飯を入れたら乾いたふきんをかぶせて蓋をする。だから、木屋の未晒し木綿(伊勢木綿)も準備してみました。おひつに進む方は一緒にどうぞ。
しゃもじ=宮島
広島県の宮島で、2世紀も作り続けられている無塗装の木製しゃもじ。この典型的なしゃもじをご当地宮島では宮島と呼ぶそうです。職人の手作り宮島は、僕がずっと使ってるペラっとした木のしゃもじとは、大分違います。厚みがあり、丸みがあり、持ちやすい。無塗装で木しか使っていない安心道具です。微妙なサイズ展開で、どっち?って話になるわけですが、この辺は東屋の感覚で、普段使っているしゃもじを測って、近いサイズを手にすれば使い慣れた感を継続できていいんでないかな?って思います。無塗装なので使っていると多少表面は毛羽立ちますが、それは仕方なしです。
箍(たが)が外れなくなる
仕様変更がされました
このおひつや桶などは、無垢板を箍(たが)と呼ばれる金属や竹の輪でキツク止めることで成り立っています。ですが、使っていくと木が水を吸って膨張し、乾いて収縮します。その時の気温や湿度の違いにより膨張したり収縮したりもしますから、使用方法や環境により、この箍が外れてしまうことがあります。そうしましたら、箍を締め直すしかないのですが、それがなかなか素人ではキッチリ落ちてこなくなるほどキツク締め直すことが難しい。プロに頼んで締め直すのが一番ですが、なかなかそれも手間なので、だましだまし自分自身で箍を何とかはめ込んで使い続けてみる方が多いと思います。それで、その箍が外れることを防ぐために、本体に少し溝を掘りこみ、そこを箍でしめるという仕様変更が行われました。これにて余程のことがなければ箍は外れないと思います。
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- 製造
- 宮島 : 倉本杓子工場(くらもとしゃくしこうじょう)
おひつ : 山一 (やまいち)
商品スペック
- 材質
- おひつ : 椹(さわら) 、銅
宮島 : 水目桜(梓) - 寸法
-
- おひつ
二合 : φ180×H125mm 蓋φ180 (内径φ160mm) ×H40mm 本体φ155 (内径φ132mm) ×H115mm / 245g
三合 : φ205×H140mm 蓋φ205 (内径φ185mm) ×H40mm 本体φ180 (内径φ160mm) ×H130mm / 305g
五合 : φ235×H160mm 蓋φ235 (内径φ212mm) ×H40mm 本体φ210 (内径φ185mm) ×H155mm / 460g - 宮島
六寸半 : 58×195×T13mm / 30g
七寸 : 63×210×T13mm / 35g
- おひつ
- 生産
- Made in Japan
修理について
修理について
製造元の山一では、貴重な椹の柾目材を大切に使ってもらうため、修理を有償で受け付けています。※金額の目安は、桶の底板のゆるみ修理、タガのゆるみ修理、板のへこみ、割れの修理で1000円~とのこと
修理をご希望の場合まずはメールにて下記の内容をご連絡ください。
問い合わせ先:東屋
contact@azmaya.co.jp
1. お名前
2. 郵便番号/ご住所/電話番号
3. 修理を希望する製品の状態(写真があれば添付ください)
購入前に確認ください
- おひつのタガは銅でできており、使用するうち色が変化します。
- おひつの木目から染み出ているのはヤニです。長持ちの立役者で人体には無害です。
- 直射日光による過度な乾燥は避けてください。割れの原因となります。
- 天然木を使用している部分は、一点一点の木目の見え方が異なります。
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宮島 六寸半
2,200円 (税込) -
宮島 七寸
2,420円 (税込)あと 8個
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おひつ 三合
22,440円 (税込)あと 2個
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おひつ 五合
25,850円 (税込)あと 2個