

iittala / Teemaマグ 0.3L
イエローのあるフィンランドの日々
僕はフィンランドに住んだことがない。だから、マイスオミのハンナさんの生活が、僕にとってのフィンランドの日常になっている。そんな僕が、TEEMAイエロー復刻のタイミングでフィンランドを訪れ、ハンナさんの日常を自分の視点で切り取ってみた。窓辺には鉢植えとして使われているTEEMAマグ、ずっとこうして使われているから、どこかキッチンのシンボルのように見えている。久しぶりに顔を合わせて話していると、自然と子供たちの話になった。ハンナさんの子供たちも大きくなり立派な若者に成長していた。最近の若者は、ガラスのグラスを使わず、なんでもマグで飲む、牛乳も水も、時にはビールだってマグで飲むことがある。その話が、今でも記憶に強く残っている。ハンナさんの話を聞きながら、フィンランドの知り合いが教えてくれたことを思い出した。フィンランドのどこの家にでもある物。それが、アルテックのスツール60、アラビアのプラントポット、ティーママグなのだそうだ。その3つに、ティーママグが入っている。今の若者はなんでもマグで飲むというけれど、実はそれこそがフィンランドの日常なのでは?もしかすると、多くの人が昔からマグでいろいろなものを飲んでいたのでは?マグにたっぷりミルクを注いだミルクコーヒーを飲みながら、僕もマグでビールを飲んでみようかな?と考えた。


一日はこのマグで始まり
大体はこのマグで終わる
いつでも部屋のどこかに、1つはティーママグが置きっぱなしになっている。朝はコーヒー、昼過ぎには紅茶か珈琲、夜は紅茶やハーブティー。日に何度もティーママグを使うことになる。もちろん、家にも仕事場にもある。僕が最も手にする食器は、間違いなくティーママグ。容量がちょうどよく、そこまで重くもないから、持ちやすさにも不満がない。そんなティーママグ愛用の日々を続けていたら、いつの間にか他のマグに気が向かなくなってしまった。すっかり使い心地に慣れきってしまったのだと思う。他のマグを手にすることもあるのだけれど、意識しなければティーママグをまた手にしている。だから、スコープで他のマグを取り扱うことには、あまり気が乗らない。スコープを始めてから、さまざまな食器を扱ってきた。その中にはティーマと違う方向性で好きになった食器もたくさんあるのだけれど、ティーママグを使わない日だけはない。なんとなく好きと言いながら、かなり膨大な数のマグを集めてしまっていて、沢山持っているからこそ、僕は使い続けているのかも。

ヴィンテージブラウン
&ヴィンテージブルー
1952年に誕生したキルタは1981年にティーマとなり、2005年にリニューアルして現在に続いています。そして2022年はティーマ70周年を記念して、ノスタルジックな雰囲気を漂わせる新色、1950年代のキルタのようなヴィンテージブラウンとヴィンテージブルーが追加されました。キルタと同色が再現されているわけではありませんが、ヴィンテージと付けられているように他の色とは少し違いがあります。この2色には透明感のある釉薬が使われていて、口元やハンドルといったエッジの色が薄く白っぽくなっています。キルタ時代はこうなってしまった部分だと思うのですが、ティーマでは敢てこうするというのも面白いですし、それは濃色のブルーとブラウンにとても合っていて素敵な雰囲気です。


買っておけばよかった!の後悔
あの頃は普通に買えたのに~
Teemaマグはバリエーションが豊富だから収集する楽しさがあります。それがクセになり、気づけば数十個持っている、なんて人も少なくないはず。これまでにさまざまなカラーのマグが生産されてきました。冬限定のレッド、2010年に限定生産されたフォレストグリーンとダークライラック。そしてスコープが特別注文して販売を続けているハニーやパウダーも2018年にイッタラショップ限定でリリースされた4色のうちの2色です。そして2025年のイエロー!さらに、ティーママグをベースとした柄物の限定マグも数多く存在します。僕の中では大きくわけて4グループ。ムーミンマグ、ヘルヤがデザインしたバニーマグ、オイバ・トイッカがデザインしたバードマグやヘレマグ、そして企業別注マグ。もちろん、他にも数多くの限定マグが発売されています。アラビアファクトリーショップ限定のアラビアロゴマグは有名どころです。イッタラショップ限定柄、ミナ ペルホネンの限定マグ、スコープが初めて別注したマグなどなど。そして、買った時より高値になっていくマグも多いから、それを見ているだけでも楽しいし、いらなくなっても捨てるしかないものではなく、欲しいと思ってくれる人がいるのも嬉しい。でも、通常販売時には比較的手ごろな価格で買え、日々使う物でもあるから、このマグ集めはやめられない、止まらない。問題は収納だけ。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Kaj Franck (カイ・フランク)
ホワイト
1981年-
近年のイッタラ・アラビアの陶器は基本このホワイトです。限定マグやムーミンマグのベースにもなっています。
ブラック
1981年-2021年〈廃番〉
2023年 不定期限定生産キルタからティーマへ引き継ぎ40年、一番息の長かった定番カラーでしたが2021年廃番。その後2023年8月に限定復活、スコープでの販売は終了。
ブルー
1981-2016年〈廃番〉
キルタ時代から35年続いた定番カラーでしたがドッテドブルーの登場で世代交代。その3年後にドッデドも廃番。青バトンはヴィンテージブルーへと続きます。
ダークグリーン
1981-2005年〈廃番〉
キルタからティーマへ引き継いだ後、24年間生産。イエローのように廃番後の復活もなく潔くキッパリ終了。ティーマの山口百恵的存在。見つけたら買っちゃうよね。
ダークグレー
1981-2005年〈廃番〉
ティーマ初期6色の中で、唯一キルタにはなくティーマから新しく加わったカラー。生産時期と廃番時期がダークグリーンと同じ。ブラックと合わせるとクール。
イエロー
1981-2005年,2009-2014年
2025年- 不定期限定生産復刻を望む声が高いイエローは、長らく釉薬の問題で作ることは出来ないということでしたが、2025年にスコープ限定で復刻が決定!
ターコイズ
2005年-2018年〈廃番〉
2005年からのティーマ第2期カラー。次々に廃番になる色を横目に北欧らしい明るいカラーで長く定番の座についていたものの、2018年ついに肩を叩かれ引退。
ダークイエロー
2005-2006年〈廃番〉
生産期間が短く、ビンテージでも見つけるのが難しいレアカラー。現行ハニーよりもやや濃いイエロー。イエロー→ハニー→ダークイエローの順で綺麗なグラデーションが完成します。
オリーブグリーン
2005年-2010年〈廃番〉
サンドと並んで日本人にとても人気が高いアースカラーですが、フィンランド人はそもそもブルーが好き!という事で、本国人気はそれほどでもなかったようです。
ブラウン
2005-2010年〈廃番〉
オリーブグリーンと同時期に生産終了。2つ合わせるとレトロな雰囲気があるので2色持ちしている人も多いのでは。ヴィンテージブラウンよりぽってり濃いブラウン。
ぺトロール
2006年限定〈廃番〉
アアルトベース生誕70周年記念で作られたぺトロールがティーマシリーズにも派生。秘書課玉木がフリマ処分でも唯一手放さなかった2006年限定のレアカラー。
ピスタチオ
発売年不明〈廃番〉
数年前までイッタラショップやアウトレットで展開していた《Unique days》というイベントの為に、ある年に一度だけ生産したカラー。KoKoピスタチオと同色。鬼レア。
レッド
2007年-冬季限定
クリスマスが近づくと登場することの多いシーズナルカラー。スコープではしばらく取り扱いしてませんが、廃番のようで廃番ではないような、気まぐレッド。
サンド
2007-2009年〈廃番〉
生産期間が2年と短かかったこともあり、日本人好みの色味でもありで、廃番後も人気が高いサンド。現行リネンより濃い目のベージュでやや渋。
パールグレー
2009年-
青みがかった品のあるグレー。ホワイト+パールグレー+色物一色というティーマ混ぜ使いには欠かせません。ホワイトと共に現行マグの定番中の定番。
フォレストグリーン
2010年冬季限定〈廃番〉
スコープでの呼び名は《ザク》ダークライラックと2つ同時期に300mlマグだけの冬季限定カラーとして生産されました。マグだけカラーの先駆け的な存在。
ダークライラック
2010年冬季限定〈廃番〉
2015年不定期限定生産スコープでの呼び名は《ドム》マグだけの冬季限定カラー。日本のイッタラショップでは2015年にマグ、シリアルボウル、プレート17cmを再度限定生産していたようです。
テラコッタ
2011-2012年〈廃番〉
ドハデな色が登場したと思っていたら一年で廃番に。廃番後もあまり惜しまれていない?そんな空気を感じますが、キャンプに持って行くにはこのハデさが映える!
セラドングリーン
2013-2016年〈廃番〉
品があってかなり贔屓にしていたカラーだけに廃番が残念。旬のティーマカラーをオリゴの配色に取り混ぜる流れもこの後現れていません。
ライトブルー
2017年-2020年〈廃番〉
2016年スコープ別注として販売開始したはずが、何故か翌年からイッタラ定番色になっていたけどモーマンタイ。それほど北欧らしいナイスカラーだったって事で。
ドッテドブルー
2017年-2019年〈廃番〉
ドットが入ると高級感が増すのかしら、パラティッシブラックとの相性が抜群。スコープでは「ダテドブゥー」と呼ばれ愛されました。
ドッテドグレー
2017-2019年〈廃番〉
グレーのドッテドテクスチャーは少し石っぽい感じ。ガラスや木製のアイテムと合わせて使うとテーブルに雰囲気が出る独特な立ち位置のカラー。
ハニー
2018年-
DCS夏季限定として登場したハニーが2019年からイッタラの定番カラーに。レアカラーマグのダークイエローより少し薄いのですがパッと出されたら見分けがつきません。
ラベンダー
2018年 DCS夏季限定
イッタラショップ限定。マグだけの夏季限定カラー。ラベンダー、あまぁ~い!このDCS夏季限定4色マグは当時残念ながらスコープでの販売はありませんでした。
ローズ
2018年 DCS夏季限定
2023年 不定期限定生産
2025年 季節限定色2025年に再々登場の人気色ローズ。パウダーより青味の強いピンク、個体による濃淡がまさにバラのよう。スコープでは、ローズ、ローズ 薄とカートを分けて販売しています。
リネン
2018年-
DCS夏季限定として登場したリネンが2021年より定番に。永遠の定番ホワイトよりイイと思ってしまうほどの色は過去にない。スコープ的生活の中心にはリネン。
パウダー
2019年-
普段はピンクなんておっぱずかし~と思っていても、パウダーはベージュ系で落ち着いた色味。リネンやパールグレーと合わせて、やさしさで溢れるように。
ヴィンテージブラウン
2022年-
2010年廃番のブラウンより明るく、トイプー寄りの黄味がかったブラウン。1950年代キルタと同様の少し透明感のある釉薬を使用する事で、おニューでもヴィンテージ!
ヴィンテージブルー
2022年-
ティーマ70周年を記念して、1950年代特有の少し透明感のある釉薬を使用。2016年廃番のブルーと比べると明るく、ヴィンテージデニムな印象。ダメージ加工なし。
リサイクル
2022年-
新しい素材の使用を減らすことで環境への負担を軽減する取り組みの一端として、素材の一部にリサイクル素材を15%使用したイッタラ初のリサイクル磁器アイテム。SDジーズ!
ライトライラック
2025年 季節限定色
ローズ・ライトライラック・セージグリーンの3色が同時に登場。2018年DCS夏季限定のラベンダーが青寄りだとすると、ライトライラックは赤寄り。似て比なるパーポー。
セージグリーン
2025年 季節限定色
セラドングリーンとやや似。セラドンの方が少し黄味があり落ち着きを感じるくすみグリーン。セージはトーンが明るく爽やか。2025年のイッタラプレイカラーはくすまない!
商品スペック
- 材質
- 磁器
- 寸法
- 約φ80×W110×H80mm / 260g
300ml(容量はメーカー表記です。実際の満水容量は、約280mlになります。) - 生産
- Made in Thailand
- 備考
- オーブン(直火不可):○ / フリーザー:○ / 電子レンジ:○ / 食器洗浄機:○
イッタラのブランドロゴ変更に伴い、商品に貼られていたiittalaシールが無しに仕様変更されました。シールの有無は混在します。
購入前に確認ください
- 小さな黒点やピンホールは良品としています。
説明書ダウンロード:陶磁器
Teema マグ0.3L
-
イエロー
3,630円 (税込) -
ハニー
3,630円 (税込)

