Rorstrand / Ostindia (オスティンディア)Floris

終われないもの

1745年に沈没したスウェーデンの東インド貿易船「イェーテボリ号」。その船の積荷だった陶器片からヒントを得てデザインされましたのが、スウェーデン ロールストランドのOstindia(オスティンディア)です。1932年発表ですから、その歴史の長さはアルテックのStool60に匹敵するほどで、食器の世界では特別ロングライフです。さて、その貿易船の積荷は？といえば中国で買い付けたお茶や香辛料、そして陶器だったそうですから、そもそもソースはアジアという事になります。と、ここまで書いてなんですが、スコープで取扱しているのはOstindiaの定番ラインナップではなく、Ostindiaの80周年を記念して2012年に発表されました、Ostindia Florisというシリーズだけです。このOstindia Florisが特別アジアな食卓で使い勝手よく、とっても便利に使えるのです。なかなか、アジアな食卓で使いたくなるような雰囲気ある食器というのも手元にはなく、これが完全に手放せなくなっています。スウェーデンのロールストランドもラインナップは大きく増えることなく、日本での販売も段々と減少方向にあり、スコープでの取扱もOstindia Florisのみです。こうなりますと2アイテムだけだから、取扱終了してロールストランドもラインナップから外して整理したくなるのが会社的、ショップ的心理ではありますが、スコープは僕の生活の上に成り立つショップですから、そのブランドのアイテムが1つとなりましても必要なアイテムは取扱を継続します。会社的には終わりたいんだけど、終われないもの、その代表的アイテムがOstindia Florisです。毎日使うわけでもないのだけれど、たまーに必要となる時があって、そこではいい仕事をする。ことある度に取扱継続が検討されるのですが、やはり終われないものなのです。

アジアンサイズ

とにかく、この食器はアジアンフードがよく似合います。トムヤムクン、ブイヤベース、チキンライス、グリーンカレー、炒飯に春巻き、そしてデザートにもどうぞ。アジアン料理全般、このOstindia Florisを使いましたら雰囲気よいですし、上品で新鮮です。ボウルは少し大きくて適量350ml、具材の多いスープにも向いていますから、カレーを盛りつけましたらサイズ的にもバッチリです。プレートサイズは20cm、そこまで大きくありませんがリムも狭いので使ってみれば小さくは感じません。洋食器のように1つのプレートに色々盛りつけなければ、メインプレートとしても使いよいサイズです。春巻きをザックリ盛り付けるにも良いですし、チキンライスの銘々皿、取皿のように使うのにも便利です。長らく色々使ってきましたが写真がないので、これから日記として追記するなりしてゆっくり紹介していこうと思っています。

2021年9月23日
アジアンキブン高まる秋の午後

今日は天気もいいですし、ビール片手に春巻きなんぞつまみながら、のんびり過ごす。至福の時間であります。アジアンキブン高まり、TOOLS2Lでトムヤムクンを調理、Trivetを敷きそのままテーブルにドンといきます。こういう料理にはやっぱり、オスティンディアがピッタリくる。大きめのボウルは頭付のえびもギリ飛び出ることなく収まるし、20cmプレートは食卓の真ん中でも、銘々で使うにもいいサイズ。全面に花柄が広がっていますが、地の色は真っ白でなくうっすらブルーがかっていてそんなところも上品。ガラスの器とも相性がいいので、ライムやスイートチリソースはカステヘルミプレート10cmにのせてみました。そういえば先日実家に帰った時、かに玉スープが入っていたのもオスティンディアだったナ、ロールストランドの食器は国内取扱が縮小傾向にあるけど、ボウルとプレート20cmだけでもなるべく買える状態が続くといいナ、えび料理は手ェべとべとになるけど、やっぱアジアン料理には外せないよナ。なんてことをぼんやり巡らせながらいい気分です。秋晴れって気持ちいいですね。（スコープ成戸）

ブランド

Rorstrand (ロールストランド)

デザイン

Caroline Slotte (キャロライン・スロッテ)