Artek / Domus Lounge Chair
ドムスラウンジチェアを取り扱う
そこに至ったビンテージのはなし
フィンランドのヴィンテージ家具の中でも特に珍しい物の一つ、イルマリ・タピオヴァーラのドムスラウンジチェア。ドムスチェア同様、へルシンキにあるドムス・アカデミカ学生寮のパブリックスペース用に1946年デザインされている。当時は座面と背面を一体成型で生産する事ができず背と座がそれぞれ分離していて、生産期間は1946年から1950年頃。生産終了より50年以上が経過し21世紀に入ってからフィンランドで生産が始まり、その時に初めてオリジナルデザイン通り背と座は一体の構造となり、タピオヴァーラの理想形として完成に至った。座面と背面が一体ではない点がビンテージの証。とても惹かれてしまい実際に所有しているのだけれど古い物だから持ってる物も、見た物も状態はよくない。スツール60初期物の如く塗装が朽ちた物ばかりで日用使いしようと思える、安心感ある物に出会える事は、なかなか稀だ。とはいえ、この椅子を日用使いしないで飾るのは現実的ではないわけで、根気よく状態の良いビンテージを探すより、オリジナルデザイン通りに完成した、現行のドムスラウンジチェアを手にし、日用するのが現実的だというところに着地した。丸みを帯びた形状の無垢材で組まれたフレームと、成型合板の三次元立体成型で作られた座面。長くないひじ掛け、大きく湾曲したカーブを描く広い背と座面が特徴的な、ラウンジチェアである。
つまりヘルシンキのスタバでみた
仕様そのままなのです
ヘルシンキのスターバックスに現行ドムスラウンジがたくさん置かれているのを見て、少々興奮してしまった。ヘルシンキのスタバ、やる。なんとも、洒落ておる。初めてドムスラウンジに座り、ラテを飲み、フルーツを食べる。これを滞在中、頻繁に繰り返した。これだけ多くの人が毎日、朝から晩まで使っているのにビンテージの如く朽ち果てた雰囲気はなく、しっかりしていて、使い込まれ良い雰囲気を醸している。そして、その座り心地はとても良く、時間も快適だった。そんな理由で取扱いを決定したものだからスタートは思い出のスタバと同じ仕様でオーダーした。オークフレームに、革も同メーカーの同色グレー、そこに僕好みのベージュを加え2色でオーダー。革はかなりナチュラルな仕上げという事で、ロットにより色差が大きい。スタバでは緑にみえたのだけれど届いた物は遥かに濃く緑がかったグレーのよう。ただ、これを使い込んでいくと色が薄れ、いつかみたヘルシンキのスタバみたいな色になるのだろうか。メーカーは絶対同じだというので信じるしかなくそれが正解かどうかは、僕も使い始めだから何年も先にしかわからない。ただ雰囲気はよく、満足しているので問題ない。
使ってみてどうでしょうというところ
ドムスラウンジ
スタバで座ってみた頃から太り100kgを超えたので、当時よりは少しばかりゆとりに欠ける印象がある。そこで、スタッフそれぞれが使ってみての感想を書いたのでご覧ください。もし、日本のカフェでドムスやドムスラウンジを置いてみたい!というオーナーがいればお問合せを。(店名、URL、欲しい家具とその数量)提供はできませんが、少し手頃には販売します。加えて、こちらのページで紹介させていただきます。
酒井 / 女
身長160cm 体重49kg
靴を履いていない状態で座ると足は床につかず、30分程じっと座っていると、座面が大きく湾曲していうるデザインなので太ももに圧迫感を感じる。奥までちゃんと腰を入れて座ると、背もたれが背中に超フィットするので姿勢良く読書や新聞を読むのに背筋が伸びて気持ち良い。テレビを見る、リラックスしたい時は、クッションがひとつあると快適。腰に入れたり、肘掛部分に添わしたりすると、だらけ姿勢が程よくキープされて落ち着く。映画を見るなど、長時間座る場合は、ピルッカスツールを併用し足を投げ出すと最高。
松尾 / 女
身長159cm 体重 50kg台
座面が少し高めなので、脚を組むとちょうどいい感じです。お行儀は悪いですが、片足を座面に乗せてその上にもう一方を乗せ、片側に肘掛に重心を置いて座るのもいいなと思います。体操座りもできるかな?と思いましたが、座面のサイズ的にそれはできませんでした。ふかふかのソファに座っているとだんだん埋もれて姿勢が悪くなり疲れてしまいますが、ドムスラウンジはお尻のほうが膝より低い位置にくるので背もたれにぴったりと沿うようにして座ると、無意識のうちに体勢が変わってしまうことがなく、変に疲れることはありませんでした。
花井 / 女
身長 158cm 体重50kg
足の長さからの感想は酒井さんと同じ。深く座るとかかとが浮くので無意識にオットマンに足を上げています。花井の場合はオットマンマスト。(ピルッカスツールがナイス)オットマンを使い、腰にクッションを当てると丁度良く体を預けられ長時間座っていられます。足に加えて腕も短いので、体勢によっては肘掛も低めに感じる時がありますが脇にクッションを抱えると調整できます。というわけでオットマンとクッション2つは一緒に欲しくて、さらに贅沢を言うならシープスキンもかけたいです。
福井 / 女
身長153cm 体重42kg
完全に奥まで預けて座るともちろん、足はつま先立ちですが私の場合、大抵の椅子がそうなので、ラウンジはむしろ低めで足の高さは気になりませんでした。深く腰掛けて頭まで完全に預けると体型が合わないのでリラックスは難しいですが、頭は付けず腰が固定される位置で座るのがベストポジション。足を組むと片足が安定して更によかったです。皆さんの感想を読んでから腰にクッションを試したら快適度がさらにアップでした。
平山 / 男
身長165cm 体重65kg
姿勢良く深く腰掛けた状態で足が床にぴったりと付きます。背もたれと大きくカーブしたシートは自分の体に合わせたかのようにすぽっと収まる感じです。15分くらい行儀良く座っていると体重のせいか太もも裏あたりがジーンとしてきたので、少し浅めに座り直すと、足付きがさらに良くなり肘の高さもちょうど良くなりました。しばらくすると今度はお尻あたりが気になり、再び深く座ってリセット。この若干の姿勢変化の中でベスポジ探しを繰り返していると、快適に座り続けることができます。超浅く腰掛けても大きな背もたれが体を支えてくれるので安心。僕の場合、シートのくぼみにクッションを置きスツール60をオットマン代わりに使うと足がフラットになってとても楽でした。ブランケットをかけると完全寝るモードに突入してしまう心地よさです。
鈴木 / 男
身長167cm 体重60kg
座面先端が高く盛り上がっているせいか、脚を伸ばして座ると太ももが圧迫される。ただ、足を組んだり、足を伸ばさなければまったく気にならない。背が広く、肘掛があるおかげで、いろんな体勢で座ることができるので、疲れてきたら座り方を変えることができるので、長時間座っても大丈夫。クッションの硬さもソファのような、沈み込むタイプより、僕はこれくらいが好みと感じました。
2021年4月14日
ドムス革張りのメンテナンス
シャチョウセレクトのスコープ別注ルクソールベージュとルクソールグレー、最初から経年変化したような革の表情が、ワイルドで個性的だな~なんて個別撮影で個体が追加される度に感じていたのですが、この2種は、アニリンレザー仕上げという革を使っているのだそうです。アニリンレザーというのは、革を染料で染める方法で、塗膜が薄く上品な艶感と透明感のある仕上がりが特徴。木製家具で例えるならば、ラッカー塗料仕上げではなく、オイル仕上げに近い感じという事。革の表情を活かした仕上がりなので個体のキズやシミ、色ムラなどが隠されることなく現れています。だからその都度、色が違ったり、革の表情がダイレクトに表現されているんだなと改めて知りました。そんなアニリンレザー、掲示板で革張りドムスのお手入れで使うオススメのクリーナーを教えていただきたいというご質問がありました。そう言えばスコープ事務所にあるドムスラウンジチェアも、今まで拭き掃除以外のお手入れをしたことなかったぞいということで、アルテックが推奨する革のメンテナンス方法を教えてもらい、この機会にお手入れしてみました。革のお手入れ方法はどうしたらいいんだろう?と気になっていた方はチェックしてみてください。(スコープ酒井)
- ブランド
- Artek (アルテック)
- デザイン
- Ilmari Tapiovaara (イルマリ・タピオヴァーラ)
Q&Aのログ
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アルテックのハニーの色味についてですが、どれもステインで着色し、クリアラッカーで仕上げしている点は同じなのですが、スコープにある色々なアルテックの椅子を比べたところ、スツール60 リノリウム×ハニーのハニーが一番濃く出ていました。
傾向として、ドムスとピルッカのハニーが近く、チェア69とスツール60のハニーが近い色です。
そして、一緒に使ったときの組み合わせですが、もちろん合わないということはなく、少しずつ違う色の家具が揃っていくのも、良い雰囲気なのでは?と、スコープに資料として集めた沢山のビンテージ家具を見て、感じています
商品スペック
- 材質
- オーク革張り
フレーム:オーク (ラッカー塗装)
背・座:オーク成形合板 (ラッカー塗装)、革
オーク
フレーム:オーク (ラッカー塗装)
背・座:オーク成形合板 (ラッカー塗装)
ハニー×ウォールナット、ブラック
フレーム:バーチ (ステイン、ラッカー塗装)
背・座:バーチ成形合板 (ステイン、ラッカー塗装)
ハニー×ホワイトラッカー
フレーム:バーチ (ラッカー塗装)
背・座面:バーチ成形合板 (ステイン、ラッカー塗装
バーチ
フレーム:バーチ (ラッカー塗装)
背・座面:バーチ成形合板 (ラッカー塗装) - 生産
- Made in Finland
- 備考
- 組み立て不要 完成品
購入前に確認ください
- 革シートに保護用の緩衝材を当てたことによる緩やかな凹みが見られる場合があります。
説明書ダウンロード : Domus Lounge Chair
〈在庫限り 販売終了〉
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
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オーク革張り ルクソール ベージュ 0034
476,300円 (税込) -
オーク革張り ルクソール ベージュ 0035
476,300円 (税込)販売終了しました
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オーク革張り ルクソール グレー 0037
476,300円 (税込) -
オーク革張り ルクソール グレー 0038
476,300円 (税込)
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オーク 0001
300,300円 (税込)
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ハニー×ホワイトラッカー 0001
278,300円 (税込) -
ハニー×ホワイトラッカー 0004
278,300円 (税込)
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バーチ 0003
278,300円 (税込) -
バーチ 0004
278,300円 (税込) -
バーチ 0005
278,300円 (税込)
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ブラック 0001
284,900円 (税込)