Artek / 915 サイドテーブル
パイミオにて2019年春
2019年、僕の興味を大いに惹きまくってくれた家具は、アアルトの901ティートロリー、そして、この915サイドテーブルでして、気づけば研究心旺盛となり過ぎ、ヴィンテージにまで手を出す始末ですから、僕の興味はナカナカの盛り上がりを見せています。アアルト建築の代表作パイミオサナトリウム、そちらを2019年春、久しぶりに訪れました。今なお、エントランスホールでは、403アームチェアと915サイドテーブルが現役で活躍している様を確認しましたら、『改めまして、これはいいですなぁ』と思うわけです。パイミオサナトリウムの館内を巡っていても、入り口で目にしたサイドテーブルのことばかり考えてしまうのだから、僕の興味は相当に高まっていた、いや振り切っていたんだと思う。そのフィンランド出張において、印象に残った物を振り返れば、断然915サイドテーブルとなるものだから、帰国して早々に発注をすすめた。ずっと使われ続けているということは、つまり問題なく使い続けられているということで、それは他に替える必要もなかったという結果、そんな確かな物もないんじゃないだろうか。パイミオサナトリウムも全てが当時のままではなく、やはり改修され、置き換えられていくのですが、長い年月が過ぎていくなかで変わらない点というのが、なにより輝いてみえます。そこに僕が興味を惹かれるのも、当然といえば当然か。
収納と見えれば俄然
欲しくなるのですよ。
アルテックの901ティートロリーをスタッフが使い始めた。飾り棚兼オープン収納として活用を始めたのだけれど、それが本当によかった。飾り棚であり、収納でもある。そんな都合良い家具あるだろうか。そうと使ってみれば実に便利というか、素晴らしい価値となって見えてくる。上段に置いた物だけでなく、下段に仕舞ったつもりで見えてしまっている物まで綺麗に見えるのだから、素晴らしい価値というのも過言ではない。そして901ティートロリーは、飾り棚でもあり、収納でもあると認識してしまった今、それに類する915サイドテーブルの見え方も大きく変わった。アアルトの本を眺めていれば、ラウンジチェアやソファーの横に915サイドテーブルが置かれ、下段に本、上段にアアルトのベースが静かに置かれている。そんなラグジュアリーな写真を多く目にする。とても素敵なシーンではあるのだけれど、それだけでは、ここまで偏重する見方にはならない。そんな写真を見続けた先に、フィンランドの友人宅で、このサイドテーブルを完全に書棚として使っている姿を目の当たりにして、完全に偏重する見方となった。とてもラグジュアリーなイメージを抱いていた物が、日用品として、書棚として使い倒されているのだから。大いに驚きもしたのだけれど、それが本当に素晴らしく見えてしまったのです。下段にミッチリと詰められた本、そして上段にも積み上げられた本、本棚としてフル活用されている様が、もう、それはそれは素晴らしく見えたのです。トロリーより普段の生活に近い物であり、値段も下がる。トロリーにあこがれるけれど現実味がない、手がでないのであれば、この915サイドテーブルは検討に十二分に値すると思う。また、平置きの書棚を探すのであれば、僕にとっては、今のところ此れに勝るものはない。
本棚、飾り棚
ベッドサイド
膨大な本が積み上げられ、主に平置書棚として使うのは洒落ている。どこまでも増える本の山を、ここに集積させれば、メッシーながら洒落た雰囲気を醸します。また、書棚に入らないような大きな本、立てると曲がってしまいそうな本は平置きがいい。そういった書棚に納まらない本を平置きする場所があるというのも、日本的収納を感じられてイイナと思う。上段に飾り棚、下段に収納は鉄板であり、その延長線上としてベッドサイドで使うというのも、寝室を素晴らしく格上げする。また、広い天板は、なんだかベッドが広がったみたいでラグジュアリーだ。ただ、晴らしい物ではあるのだけれど、少し注意は必要です。サイドテーブルとして考えていると、想像以上にサイズが大きいのです。だから、サイズはよく確認してから買った方がいい。フィンランドで余程、現物を見てきたにも関わらず、納品となった箱を見たら、その大きさにまさか915サイドテーブルだとは思わなかった。実際にその箱から出した時、こんなに大きかったっけ?と驚いてしまった。自分の生活空間に置けるかどうか?バランスよく使えるかどうか?大きすぎないかどうか?そんな検証は十分にどうぞ。でないと、驚く人が多いと思う。
ラインナップについて
915サイドテーブル、2020年5月現在の現行ラインナップは、バーチフレームにホワイトラッカー天板とブラックラッカー天板の二種が生産されています。上にガラスオブジェなどを飾るということを考えましたら、ホワイトの方が優れていると思いますが、部屋が重厚な雰囲気であればブラックラッカー天板がマッチすることは間違いないでしょう。古くから使われている物、ヴィンテージを見ていますとブラックメインでもありますし、白いオパールガラスやシックなベースを上段に飾るのであれば、ブラック天板もありだなって気もしています。そしてオールバーチのヴィンテージがとっても良い雰囲気だったものですから、大変高価ながら思い切って入手してしまい、その勢いにのりまして、バーチ天板バージョンも別注しました。天板が塗りつぶしでない分、製造上の問題もあって現在は生産されていない物なのですが、アルテックの心配するアレコレは全てOKとすることで、別注を了解いただいてます。アレコレというのは天板の上と下で木目の雰囲気や明るさに違いが出てしまうという点です。そもそもの材に違いがあるので、それを合わせるというのが困難であり、合わせるとなれば値段が跳ね上がるということなので、そこは合わせる必要なしとしました。なので、上下に差があることをOKした先に実現した企画ですから、そこだけはご理解ください。写真では差が少なく見えても光の当たり方でも違いの出方は変わります。とにかく《上下天板に差がある》ということは許容していただいた上でオーダーをお願いします。でも、それはきっと気になる程でもないと思いますよ。それよりバーチが復活できたことが嬉しい。915サイドテーブルのように、収納としてはコンパクトであり、物も綺麗に見せてくれる。それでいて生活に必要とされる家具、こんな交差点が僕のなによりの大好物というわけです。
デスク横で
ブラックを使う
4040テーブルの80×60サイズにパソコンを置いて使っています。その横で、スツール60をサイドテーブルにして、本や書類を置いて使っていたのですが、積み上げすぎて雪崩が起きるようになったので、仕事効率の為という大義名分を掲げ、915サイドテーブルを迎える事にしました。思っているより大きいゾと聞いていましたが、収納しつつ飾りたい。というダブルの欲望を持った私には、まさに願ったり叶ったりのサイズ。知的さを感じるブラック天板の915を選んだ上、知性の象徴であり学問の神ともされるフクロウのバードを3羽も飾り、まるで仕事がデキル人風、に仕上がりました。いえーい。形から入るタイプの人間です。上段にはよく手に取る本を平置きし、下段には雪崩の原因だったA4サイズのクリアファイルやプリント類をかなりの量収めることが出来ました。これでも5cmは積んでいるのですが、手前がカーブして立ち上がっているので散らかって見えず、まだまだ積める余裕があります。今はまだ使い始めたばかりで白く初々しいバーチ部分ですが、経年変化でアメ色になると、更にカッコ良くなっているはず。5年後10年後がとても楽しみです。(スコープ酒井)
- ブランド
- Artek (アルテック)
- デザイン
- Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)
商品スペック
- 材質
- バーチ 天板・棚板:バーチ成形合板(ラッカー塗装)
- 生産
- Made in Finland
説明書ダウンロード : 915 サイドテーブル
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
バーチ
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バーチ 0206
158,400円 (税込)
138,600円 (税込)
販売終了しました
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バーチ 0214
158,400円 (税込)
138,600円 (税込)
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バーチ 0229
158,400円 (税込) -
バーチ 0230
158,400円 (税込) -
バーチ 0231
158,400円 (税込) -
バーチ 0232
158,400円 (税込) -
バーチ 0234
158,400円 (税込) -
バーチ 0235
158,400円 (税込) -
バーチ 0236
158,400円 (税込)
ブラック
遠目で見たら特に大きな個体差はないけれど、近くによって見ると木目の違いが結構ある915 サイドテーブル ブラック。それぞれ見たいのはディテールだけ。ということで、始まりました個別販売の新スタイル。この木目良い感じじゃない?という部分をピックアップして個別撮影しています。全体像は共通の画像ですが、細部をチェックして気に入った個体を選んでみてください。
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ブラック 0070
158,400円 (税込)
138,600円 (税込)
販売終了しました
ホワイト
遠目で見たら特に大きな個体差はないけれど、近くによって見ると木目の違いが結構ある915 サイドテーブル ブラック。それぞれ見たいのはディテールだけ。ということで、始まりました個別販売の新スタイル。この木目良い感じじゃない?という部分をピックアップして個別撮影しています。全体像は共通の画像ですが、細部をチェックして気に入った個体を選んでみてください。
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ホワイト 0116
158,400円 (税込) -
ホワイト 0122
158,400円 (税込)販売終了しました