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スコープ別注リノリウム

Artek / Stool 60 (スツール60)スコープ別注リノリウム

Stool60との生活

何脚あっても困らないスツール60、スコープアパートメントには10脚以上ありますが困ったことはないので売り文句でもないんです。持っているのはリノリウムばかりじゃないから、積み上げた時も含めて、綺麗に見えるように一つの場所では同じ種類を使うようにしています。石本先生の家を真似して大きな観葉植物を部屋に飾っているのですが、その台としてもスツール60が大活躍中。この使い方をするとプランターの下は日に焼けないので天板はツートンになっちゃいますが、雰囲気がイイから仕方なしとしています。デスクの横にスツール60か90Dテーブルが1台あればバッグを置いたりに使えて便利です。並べておけば綺麗ですし、ベンチのように物を置くスペースとしても使えます。また、出張が多くてスーツケースを広げる人はラゲッジラックのように使うことをおすすめします。出張が多いタイプなので僕のスーツケースは、常にスツール60の上に置いてあります。小さなスーツケースなら2脚、大きなスーツケースなら4脚あれば超安定です。使わない時にはスタッキングしておけば必要スペースは1脚分、その上にちょっとしたものを置くぐらいはできるので邪魔に感じません。

2013年から別注を続ける
18色展開のリノリウム天板

18色のリノリウムをラインナップしているのは世界中でスコープだけだと思います。リノリウムは150年以上前にヨーロッパで発明された、植物などの天然原材料から作られる自然素材、ビニールのように見えますが、全くの別物です。artekがリノリウムをStool60に採用したのは1940年代後半。当時のリノリウムは全部で6色といわれ一般的な色はブラック、レッド、ブルー。そして珍しい色はグリーン、イエロー、ベージュの3色だったようです。スコープでリノリウム天板のStool 60を別注することを決めたのですが、アルテックが採用しているリノリウムのカラーラインナップから選び抜くことができなくて、全色作ってみよう！という勢いでスコープ別注企画を始めたのが2013年です。それ以降も豊富なカラーバリエーションを継続しています。ただ、リノリウムメーカーがカラーラインナップを変更すると、それに伴いスコープのラインナップも変わります。これまでに2回の大きな変更があり、既に買えなくなった色も多く存在します。廃番色《パウダー 24 / スプリンググリーン 25 / ミッドナイトブルー 26 / オレンジブラスト 27》は在庫限りです。そして、新色《クレイ 30 / レザー 31 / ウォールナット 32》に加え、これまでハニーと組み合わせていた《スモーキーブルー 28 / レッド 29》もバーチのラインナップに加えたため、新たな5色が加わり全18色展開となっています。

リノリウムを別注した理由
未来の姿がきっといいはず

リノリウムを別注したのには理由があります。Stool 60は何十年も使い続ける事ができるもので、その使い込んだ姿が良い雰囲気になってほしいと思ったからです。集めたヴィンテージを眺めていたら、リノリウム天板がいい感じに見えたことが、何よりの理由です。ヴィンテージは1930年代の最初期から1970年頃まで200脚近く集めました。なかでも1950年代、1960年代に作られていたリノリウム天板のStool 60は、使い込まれて重厚感があり、素敵に育っていたのです。1965年以降、塗料もより良質な物に変わり、木部は日に焼けにくくなったと言われていますが、日本は紫外線が強いので、本国フィンランドより経年変化するスピードは速いです。数年使っていれば、木部とリノリウムが日に焼けて色濃く黄変していき、その経年変化の具合を感じられます。普段は気づかなくても、新しいスツール60が届いた時に気付きます。10年、20年と使い込んでいけば、なかなか良い雰囲気を醸すのではないでしょうか。

スコープ別注リノリウム
ナカナカお得価格な理由

アルテックの定番リノリウムは41,800円、スコープの別注リノリウムはスツール60で一番お手頃なバーチと同価格35,200円、ナカナカお得価格です。この価格を実現するため、コンテナ単位で仕入れ、パッケージはなく、天板は天板、脚は脚でまとめて梱包してもらっています。様々な無駄を削って実現している企画なのですが、パッケージがないので全て組み立ててお届けしているので、スコープからの送料は大幅に上がっていますが、組み立てる手間が省けるため、ご利用いただく皆様にとってはメリットとなる良い仕組みだと信じて続けています。ただ、別注の輸入品は、一度欠品すると再入荷までに1年近くかかることがあります。そこがこの仕組みの大きな欠点です。

色を選ぶ楽しさ

カラーバリエーション豊富なので色を選ぶ楽しさがあり、好きな色を集めていくだけでリノリウム天板という共通項があるので、変な感じにならないのが良いところです。ですから、好きな色を集めていけばよいですし、部屋にある色とリンクさせれば素敵な見栄えになると思います。どうしても色合わせが気になる方も多く、質問もよくいただきます。そこで、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんにお願いして、たくさんの3色セットを作ってもらいました。情報量が大きくなってしまったので別ページ（下のバナーからどうぞ）でご案内します。色選びの参考にしてください。

リノリウムのお手入れ

日常的に手の込んだお手入れは特に必要ありませんが、汚れがついてしまったという場合には、出来るだけ早く落としてあげる事が大切です。水拭きで落ちない汚れには、中性洗剤を使ってみることをオススメします。洗剤を使った場合には、洗剤が表面に残らないよう湿った布でしっかりと拭き取ることをお忘れなく。そしてリノリウムは、アマニ油に木粉などを混ぜてつくられた天然素材、だからちょっとしたキズにはクルミでお手入れが出来ます。軽い擦れ跡などにクルミの断面をそのまま擦りつけるだけで、細かいキズ跡を埋めてくれつつ油分も補ってくれます。表面が少し油っぽくなったと感じる時には中性洗剤で軽く拭き取り、その後に湿った布で水拭きをすれば完璧です。クルミは生クルミをオススメします。ローストしたものや味付きのクルミは逆にリノリウムにキズつけてしまう可能性があるので避けた方が無難です。また、クルミ油も試してみたのですが、こちらは油分が強すぎて表面がテカテカになってしまいNGでした。（スコープ熊澤）

この商品の日記を読む

ブランド: Artek (アルテック)

デザイン: Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)

Q＆Aのログ

artek のスツール60ですが、小さい子供がいる為 3本脚と4本脚、どちらがいいか悩んでいます。

スツール60の誕生は1935年で、当時は3本脚のみでした。その後1970年代になり4本脚が登場します。3本脚はオリジナルの形であるだけでなく、ガタツキなく、スタッキングも無限に可能で、見た目にもカッコよく、脚も1本少ないですから価格も少しお手頃と魅力的です。ただ、唯一安定に欠けるという問題があります。知っていれば危ない事もないのですが、脚と脚の間の縁に極端に力を掛けるとコケます。ですから普通に座る分には良いのですが、妙に浅く腰掛けたり、深く腰掛けたり、手をついたりしますとグラっとくる事があり、時として倒れます。4本脚も倒れないとい訳ではありませんが、3本脚よりは倒れにくいです。ですので、小さいお子様が予想外の使い方（つかまり立ちしたり、乗ってしまったり）した場合、バランスを崩して転倒してしまうことがありますので、お子様が使う前提であれば4本脚をオススメします。そういった事を知らない人が使う場所であったり、そういった事を理解できない人が使う場合は倒れる危険性もありますから4本脚が良いと思います。

商品スペック

材質: バーチ (ラッカー塗装)　座板表面材：リノリウム
寸法: 60(3本脚)
W400×D390×H440mm / 座板φ350×T29mm / 約2.9kg

E60(4本脚)
W350×D350(脚対角430)×H440mm / 座板φ350×T29mm / 約3.3kg
生産: Made in Finland
備考: 組立不要　完成品