東屋 / ACTP 17 傘立 丸型
真鍮の傘立
真鍮風仕上げでもなく、真鍮メッキでもない、真鍮無垢の傘立。厚さ5mm、直径180mmの真鍮丸管をカットし、真鍮無垢の底がつけられている。底に小さな刻印。シンプルな円筒ではあるけれど、目にすることのないスケールの特殊な円筒だから、初見の衝撃はカナリ強い。長く愛用し続けていて、その存在感は大きく薄れることなく、玄関に置かれた様を目にしながら日々を過ごしていると、表面が経年で変化していく様子にも気付く。風合いが落ち着く程、自分の生活に溶け込んでいっているような気持ちとなり、これはイイものだと思えて仕方がない。傘立を目にしながら外出と帰宅を繰り返すわけだから、大体はこうなるはずだ。手にすればズッシリを超えた印象をうける程に重い。重い物には特別な価値を感じるって、僕周りでよく聞く言葉なんだけど、やはり厚い無垢の木、大きな石、そんな素材の良さが全面にでていて余分のない重い道具はイイもんだ。これを見た多くの人は興味を惹かれるも、価格を聞いて『エッ!』と声が漏れる。でも最終的には『いや、これは欲しい人いる。』『いい家を建てても、その場所に見合った、いい傘立って 少ないから欲しい人いる。』とポジティブな意見を聞かせてくれる。特殊な物だけあって、特殊な材料を使っているから、サッと発注し、パッと入る物でもなく、その重さの印象みたいに、発注から納品までの動きも鈍いだろうし、欲しいという人が現われるのも鈍いだろう。全ての動きが鈍いと思うんだけど、これを買って失敗したと思う人も、そうはいないだろう。
無塗装の真鍮、
付き合いかた。
スコープの新事務所でも真鍮を大量に使っているし、アルテックの照明A330S SAVOY、東屋の真鍮盆と色々な真鍮製道具を日々愛用しているから、僕らなりに真鍮(無塗装)との付き合い方が少し蓄積してきたので、少しでも綺麗に変化させたい方のために、ここにまとめておきます。まず手元に届いた時点で部分的に酸化(無塗装の金属だから仕方がない、諦めて下さい。)しています。それを綺麗にしたいのでしたら、酢を薄手の木綿につけて磨く、もしくは、お湯と重曹を混ぜてペースト状にしたものを薄手の木綿につけて磨く、そうすることで綺麗にできます。灰を水に溶いた液体でこすっても綺麗になります。綺麗な状態の真鍮無垢、それには手を触れず、2週間ぐらい外気に晒すといいますか、静かに置いておきます。そうしますと真鍮表面が酸化するからか指紋や汚れが付きにくくなります。もしピカピカ綺麗に保ちたいのでしたら、頻繁に乾拭きしましょう。真鍮盆も毎日使い続け、拭き続ければ、酸化した鈍い表面とは違った、輝きある深い風合いになっていきます。ただ、その方向でこの傘立を手入れし続けたことはないので、あくまでも未来予想図であり、実際に使い続けた傘立を、僕も見たことはありません。また過去の残念な経験とその対処法を一つ。厄介なことになった!と慌てたのは金属をピカピカにしちゃうクリームで、指紋などの汚れを簡単に落としてピカピカにしてしまった場合です。綺麗に拭き取れていればよかったのだと思いますが、そのクリームが少し残っていたからか、気付けば悲惨な変色が起きていました。で、そう変色が起こってしまうと再度磨くしかないようです。ジュエリー職人の知人が色々試してきた結果、スポンジ状のヤスリがいい塩梅だとアドバイスしてくれたので、ホームセンターで『3M スポンジ研磨剤5085 ♯1200~♯1500相当』というのを買ってきて、磨き直して見事復活しました。どう手入れして、どう変化させていくかは、人それぞれ、好みの話で正解もマニュアルもないのですが、あくまでも参考まで。ここまで書いてなんですが、指紋が付こうがどうなろうが、細かなことは気にせずガンガン使い込む。それがいいんじゃない!ってのが王道です。それであれば何も考えなくていいので気楽です。思いっきりどうぞ。使い始めの1年ぐらいは特に指紋などなど目立ちまくりますから気になるでしょうが、どんどん気にならなくなっていくと思います。3年もすればいい雰囲気になるんじゃないでしょうか。どちらにしても雰囲気深まるには数年かかります。一番上の写真が開封したばかり、中段の写真が使用から1年未満、最下段の写真が使用から5年程度です。手入れは特にしない王道の放置型例ばかりです。
梱包箱について
傘立は東屋が準備した段ボール箱に入っています。それにはスタンプも押されているので、商品パッケージの表層を少なからず感じられる箱なのですが、その箱に直接送り状が貼られて納品されますから、僕らもその箱をそのまま流用し、その箱に更に送り状を貼りお届けします。コレでいいのか?と考えまして、コレでいいと結論しました。この傘立に関しては、パッケージ不要だと思いますし、その箱を綺麗な状態で届けるには、東屋から発送する際に2重箱にしなくてはいけないですし、スコープから発送する際も同じく2重箱にしないといけない。無駄な資材を大量に使わないといけなくなりますが、そうして届けられたパッケージ的箱も、大きな段ボールですから、邪魔になりますしゴミとして捨てられるでしょう。そう考えますと全てが無駄であり、それにより価格が上がるのは何より残念な結果ですから、パッケージとしての段ボールを使い、直接送り状を添付して発送します。この製品に関してはパッケージはない物、それぐらいに思ってください。
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- デザイン
- 荒木信雄
- 製造
- 坂見工芸 (さかみこうげい)
商品スペック
- 材質
- 真鍮丸菅、真鍮板、錫
- 寸法
- φ180×H430mm / 約11kg
- 生産
- Made in Japan
購入前に確認ください
- 鏡面仕上げ、ヘアライン仕上げにかかわらず、表面に若干のキズが見られる場合がございますことご了承ください。メンテナンスは柔らかい布で汚れ(特に汗や油汚れ)を拭き取って下さい。硬い布でこすると傷が付き汚れが付着する原因となります。
個別販売商品
個別販売とワケアリの考え方 (必読)
個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね~と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ!最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気!を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん!?と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい!って人はズバリ!待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。
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0021
220,000円 (税込) -
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220,000円 (税込) -
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220,000円 (税込)
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