東屋 / 茶筒、茶合
継ぎ目なく、精度も高く
価格も非常にこなれていて、更に育つ。
なんとも言う事なしな銅製の茶筒。
素材は銅で塗りはなし。内側は錫めっき。酸化防止のコーティングはされてません。余計なことはしない、東屋らしい姿勢が本当にいいなと思える真面目な茶筒です。側面に継ぎ目のない作りというのは案外ありそうでないもの、少ないものです。そして内蓋も外蓋も、精度高くぴったりと作られているので内部は密閉保存されます。蓋の開け閉めに、心地良さを感じるので使いながらに本当に良いものだと実感でき、だからこそ、ずっと大事にしたいと思えます。そして価格も素晴らしい。素材、作り、仕上げ、精度の高さからすれば、この茶筒の価格は明らかに手頃です。これぞお買い得って言うんだなって今、この文章を書いてて素直に感じています。物もよく、使ってもよく、価格もいい。こういうバランスでないといけないですね。茶筒は全て東屋の銅乃薬缶と同じく古くから金属加工品の産地として知られる新潟県燕市で生産されています。これだけ精度の高い茶筒が、今でも日本の産地で生産されているというのはなんとも誇らしく、嬉しい事ではありませんか。
経年変化の具合については
錫めっきの方が緩やかです。
銀色の品は、銅の生地に錫めっきが施されています。経年変化の度合いとしては緩やかで、じっくり時間を掛けて変化していくのが特徴です。光沢のある銀白色から深みのある銀色へと風合いを増していきます。銅は綺麗な赤金色から、深みのある飴色へと使い込む程に新たな表情をみせます。銅製品ならではの味があり、本当に素敵です。ただ何も表目に塗りを施していませんからスコープでストックしている間も多少の酸化は起こります。届いた時、既に一部が酸化している、という事も普通にありますが、使い始めましたら経年変化は急速に進み早々にわからなくなりますから、その点はあまり気にせず使ってしまいましょう。もし使用前の酸化が気になるようなら、この茶筒は向きませんから、残念ですが別のコーティングされた茶筒をお求めください。なにも施していない金属の道具は経年変化も綺麗で使った先の姿が、とても良いものです。使い始めの細かな点を気にするより、使い続けた先に味わい深い姿となる物を選ぶ。その方が生活においての価値は断然高いと僕は思います。変化していく物、味わい深い物がお好きであれば是非これを。
小に煎茶、中に台湾烏龍茶
大にコーヒー、スコープの使い方
茶筒だからと言って日本茶に限る使い方をする必要はないのです。サイズに合わせて色々使い分けるのがスコープ的使い方です。サイズは三種あり、一番小さなタイプは茶葉を入れるのに丁度いい大きさ。主に煎茶を中心に使っています。中サイズは茶葉の嵩が増えるほうじ茶などの保存に良いと思います。ちなみにスコープアパートメントではお気に入りの台湾烏龍茶が収まっています。これも、まぁまぁ嵩がありますので。大サイズはコーヒー豆を200gぐらい保存できるので、主にコーヒーに使ってます。入れる物の嵩に合わせて丁度良いものを選び、使い分けください。
茶合の平と梨
茶筒のお供となる小ぶりで手になじむ茶合は平と梨の2種類があります。こちらは錫めっき仕上げのみで深みのある銀色へゆっくりと変化します。小ぶりなので茶筒に入れて使えますが茶合を入れたままに使っていると茶葉を崩しお茶の味を損ないますから、入れっぱなしはあまりおススメしません。形状は二つありますが、用途が違うわけでもなくどちらがどうというわけではないので、お好みでどうぞ。個人的には梨が調子良くスコープでの人気も梨が圧倒的です。
2024年3月25日
最初のひとつに選ぶなら「中」
馴染みの茶筒と同じ使い心地
大中小のサイズがある東屋の茶筒、最初に買うならどれかな?と選んで手にしたのが「中」。贈答用によく使われている一般的な茶筒の径の「中」。実家で使っていた茶筒がまさにお茶ギフトの再利用だったので、サイズ的に馴染みが深かったのです。ということなので、私の「中」には実家と変わらず馴染みの煎茶が入っています。この繋ぎ目のない茶筒、蓋がスッと開いてスッとはまる感覚が気持ちいい〜!のですが、スッと体験は蓋を開けた後にもう一度、中蓋の開け閉めでもやってきます。私はこの少しずっしり重たい中蓋を開け閉めする瞬間が大好きなのです。中蓋には両タイプに共通して真鍮のツマミが付いていて、銅にも銅錫めっきにも良いアクセントになっているのです。見惚れてしまう程のツマミだというのに、これ普段は隠れているなんて本当に奥ゆかしい。私の「中」には実家と変わらず馴染みの煎茶が入っていますが、スタッフ大原が愛用の「中」にはマリアージュフレールの香り付きルイボスティーが入っているそう。詰め替え用100gが丁度ぴったりだというので早速買う気で調べたら、実店舗のみ販売のフレーバーとな。大原いちいち洒落とる〜。(スコープ 酒井)
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- デザイン
- 猿山 修 (さるやま おさむ)
- 製造
- 新光金属 (しんこうきんぞく)
商品スペック
- 材質
- 茶筒 : 銅、銅 錫めっき / 内側 錫めっき / 中蓋ツマミ 真鍮
茶合 : 銅 錫めっき - 寸法
-
- 茶筒
大 : φ90×H118mm(容積:480cm3) / 355g
中 : φ80×H95mm(容積:260cm3) / 270g
小 : φ73×H63mm(容積:120cm3) / 200g
※容積は外蓋の下ラインを適量とした場合の数値 - 茶合
平 : W35×H70×T7mm / 14g
梨 : W44×H90×T13mm / 20g
- 茶筒
- 生産
- Made in Japan
購入前に確認ください
- 錫のめっきは表面がやわらかく、擦り傷が付きやすい性質があるため、特に茶筒は商品を包む紙が触れた蓋上部と本体の底に擦り傷が見られます。
- 鏡面仕上げ、ヘアライン仕上げにかかわらず、表面に若干のキズが見られる場合がございますことご了承ください。メンテナンスは柔らかい布で汚れ(特に汗や油汚れ)を拭き取って下さい。硬い布でこすると傷が付き汚れが付着する原因となります。