東屋 / 木箸
木を磨いて艶を出す
安心なる無塗装の箸
箸は毎日使うもの。毎日口にいれるものだから、いいものを使いたい。ここは強く、そう思ってます。で、いくつか生活を伴にしてきましたが、東屋の社長さんは木地箸ってよんでいる東屋の木箸、僕はこれがベストだと思って長いです。これを使って色々なことを学びました。装飾されているわけではないので派手さはなく、遠目には他の箸との差異を見つけにくいのですが、今まで使ってきた箸とは全然違います。こんな箸、見た記憶がない。木を磨くことにより艶をだした無塗装の箸。違いを感じるのは箸を濡らした時です。そこがまさに塗装されていない証拠ともいえます。箸が水分を吸い、しっとりとし、重さが増したように感じるのです。なにより水を吸って色濃く変化するので見た目にも違いがあります。料理屋では土の器や木地箸は、お客さんに出す前に水分を吸わせてから出すそうです。そうしますと器や箸が水分を十分に吸っているので、料理の水気を吸いにくくなります。だから匂いうつりしにくくなりますし、見た目にも艶っぽくなり上等な雰囲気です。そして食事の前には箸に水を吸わせるという一手間が加わることは、とても綺麗な時間の膨らみ方でして、これを日々繰り返すことになるのですが、とても嫌だ、手間だと思うことはない。この東屋の箸と出合うまで木地箸という物を知らなかったのですが、知れて本当によかった。ちゃんとした所では使い続けられている物、でも知らなかった物、そんな生活道具は是非とも自分の生活に取り入れてみたい、そんな風に思ってしまうのです。大人になりました。
そんな難しい物ではありません。水に濡らしシットリとさせてから使い、使い終わったら洗って乾かす。水やお湯に浸けっぱなしにしない、それぐらいでしょうか。ふと思いだしたので良い点を一つあげると、細かいポイントではありますが、箸の断面はパキッとした正方ではなく、側面が少し膨らんだ優しいラインをしていますので持った感じも実に優しくてナイスです。いい箸が欲しい方には、僕はこの木箸をオススメしたい。最後にお客様からのご報告をひとつ。先が細く使いやすい箸なのですが、お子さんが使う場合、誤って噛んで折ってしまう場合があるようです。お子様用としては不向きな道具かもしれません。ご検討の際はご注意ください。
反ったり何なり
変化した先の話
無塗装の木箸ですから、使っていけば何かしらの変化が起こる可能性はあります。使った先に、先が反る、とか。無塗装の箸ですから、無塗装の木に起こりうることはそのまま起こる可能性があるのは当然です。僕の経験上、そうそう無いとは思いますが、可能性ゼロじゃないということは知っておいて欲しいです。そして、それを知った上で手にして欲しいです。何故なら、反ったという事がクレームになりますと、作り手側がその物を作ることを諦めてしまう可能性がありますから。つまりはこの物が終わってしまいます。ですから反るのが絶対に嫌だって人は、漆の塗り箸やウレタン樹脂で塗装した箸など、希望にマッチする選択肢は膨大にありますから、わざわざココを選ばなくてもいいんじゃないかと思います。でも、そういった事も理解した上で、ここを選んでくれるのは本当に嬉しいですし、勉強になるとも思います。で、一つ面白い先の話を。それは箸の先ではなく、使った先の話です。もし反ってしまい、使いにくい箸となりましたら、それを捨ててしまわないで削れば良いそうです。僕自身、そんな状況にはなっていませんから削りは未経験なのですが、もし何かあれば刃物で先を少し削り使い易く整えればいい。鉛筆を削るように削って整えればよいという話を聞いた時、ナルホド!と強烈な衝撃をうけました。短くなった箸は、漬物を取り分ける箸にしたり、子供用にするのも良いかもしれません。塗装してない箸だからこそ、そういった先の話があるという事です。料理人が愛用の刃物を研いで研いで使い続け、気付けばとっても短くなっているんだけれど、これが一番使い易いんだ。そんなような事が自分の愛用する箸でもできるんだから、本当に素晴らしい。これは塗装された箸ではできないこと、無塗装の箸だからできる先の話なのです。
2020年8月4日
カサカサしてきたら
コスコスしてツヤツヤ
以前、スコープの先輩スタッフ鈴木が、お昼のお弁当を食べ終わった後に、ランチクロスで東屋の木箸を磨いているのを見かけたので「何してるんですか~?」と聞いてみると、「磨くとツヤが出るからヒマな時に磨いてる。」と言う返事が返ってきました。東屋の木箸は『木を磨くことにより艶をだした無塗装の箸である』と、このページを熟読して知ってはいたものの、使いながら磨いていく事で更に艶が出るのかと、その時初めて知りました。洗った箸を拭いた事はあれど磨くなんて発想をした事がなかったので、全く新しい生活習慣でしたが、鈴木パイセンに習い、自宅のカサついていた木箸を手ぬぐいで磨いてみる事に。木箸をしっかり挟みコスコスと夢中で磨いていますと、摩擦熱で箸が温かくなった頃、手ぬぐいから艶めいた木肌が再登場。えっ!ジブン、そんな子やったん?とヘタな関西弁が出る程の変貌。自宅では販売終了している、欅・グラナディロと、黒檀の3種を使っていますが、特に黒檀の艶めき具合が素晴らしいのです。(上の画像右から2本目がスーパーコスコスを施した後の黒檀)オイルもつけず手ぬぐいで磨いただけでこの艶。手触りもツルツルです。無塗装木箸の良い所はメンテナンスをすれば元に蘇るどころか、さらに良い箸に成長するところ。しばらく使っていてカサつきが気になってきたら、是非コスコスしてみてください。(スコープ酒井)
- ブランド
- 東屋 (あづまや)
- 製造
- 四十沢木材工芸(あいざわ木材工芸)
商品スペック
- 材質
- 天然木:黒檀(こくたん)
- 寸法
- L235×W7mm / 14g
- 生産
- Made in Japan
説明書ダウンロード : 木箸