graf / Own オールドファッション

これだけ残り続ける理由
その１ Own代表

grafのOwnシリーズは、いくつかのアイテムで構成されたシリーズなのですが、この《Own thin glass オールドファッション》という薄くて小振りなグラスのみに絞ってスコープでは取扱いを継続しています。派手さはなく目立つ物ではありませんが、現在の生活にとても馴染んでいますし、日本的な使い心地の良さがこれにはあるように感じています。そして、どうしてこれだけなのか？といいましたら、小振りで薄いこのグラスが、このシリーズを代表しているように思うからです。日本の電球吹きの職人により一つ一つ丁寧にマウスブローされ形づくられるOwnグラス、一般的なグラスと比べましたら薄くて軽い、だから使い心地が上品で心地よい、それがこのグラスの魅力だと思います。その薄さと軽さが価値だと考えましたら、Ownシリーズ代表は《Own thin glass オールドファッション》、これに替わる物もありそうでない、なかなか独特な物でもあります。オールドファッションという名の通り、ウイスキーや冷酒、焼酎のロックなどに良いとは思いますが、僕の生活では何より冷茶です。オールドファッションだからといって用途を絞ることなく、冷茶グラスとしても活用すれば、普段と違った味わいを感じることができると思います。最薄約0.9mm、手に持った時の軽さ、口当たりの上品さが魅力のグラスです。

これだけ残り続ける理由
その２ 夏の来客時専門

生活を重ねていくなかでよく使う物が新たに現れましたら、あまり使わなくなる物もあります。そうして生活は変化していくのですけれど、この《Own thin glass オールドファッション》が北欧食器群が増えていくスコープ的生活の大きな流れにあっても残り続けているのは、これだけ特殊な使い方があるからです。夏場の来客時に冷茶を出す、そんな時にいつも手にしています。これは昭和生まれならではなのかもしれませんが、こういう風に出したくなるのです。東屋の《茶托》にのせてだす、茶托が微妙に大きいような気もするのですが、悪いわけでもなく、この組み合わせに代わる物も今は見つけられていないから、常にこの組み合わせで冷茶を出している、そんな夏のスコープです。だから、このグラスと茶托というのは、そこまで人気アイテムとは言えないのですが、ラインナップに残り続けています。Ownという名前からしますと、来客用をメインの用途とするのは本来のコンセプトから外れるのですが、気付けばそう使ってるんだから仕方ない。

ブランド

graf (グラフ)