atelje Rund (アトリエ ルンド) / Smahus
Smahus
出会いからこれまで
小さな家の形をしていて、とても暖かくて優しい雰囲気が溢れてしまっているキャンドルホルダーをヘルシンキで見ました。2008年、フィンランドのツアー会社My Suomi ハンナさん宅での食事にご招待いただいた時、食卓に飾られていたのです。そして、それは勿論フィンランドデザインだと思い込んでいたのですが、日本人のデザインなのだと聞き、日本のデザインをフィンランドでフィンランド人から日本人が教わる、とっても不思議な出会いでした。そこでわかる範囲の情報を聞き、自分でも勢い調べていくと、そのキャンドルホルダーはスウェーデンのグスタフスベリにアトリエを持ち、作家として活躍されている水野寿子さんの作品でした。とても魅力的な作品でしたし、とても不思議な流れで出会った物ですから、いつかスコープで取り扱いしたいと考えていたところ、奇跡的に共通の友人がいることが判明!すぐに紹介して貰いました。するとたまたま水野さんは帰国していて、更に実家は岐阜県多治見市、数日後に用事があるから名古屋にいるというミラクルヒットパレード!!その流れにのって夕食をご一緒し、スコープでの取扱はトントン拍子に決まりました。ただ、スウェーデンで作って送るのは大変だから日本にいる間に作れる量であればということとなり、遂にスコープでの販売スタート!それが2009年10月です。ただ、人気は高まるばかりで数が全く足りない。初回は1型20個程度の超少量販売でした。それで水野さんと古くから付き合いのある多治見市の工房にも協力して貰いながら生産数を増やしてくれたのですが、それでもまったく足りることがない。それで2018年から土と型をスウェーデンへも送り、スウェーデンでの制作も開始し、更に数量を増やしてもらって今に至ります。
世界遺産の島と
スウェーデンの街並みから
スウェーデンの製陶、陶芸の歴史に輝かしい名を残した、ストックホルム郊外にあるグスタフスベリ製陶工場。かつて名声と栄華を誇った工場は現在、当時活躍した作家たちが実際に使用していたアトリエをさまざまなアーティストたちのために貸し出し、新しい芸術文化の発信地となっています。アトリエ・ルンドを主宰する水野さんもこの地にアトリエを借り、活躍されている日本人アーティストのひとりです。日本とスウェーデンを行き来しながら作品制作を行っています。この家型のキャンドルホルダーSmahus(小さな家)は、もともと水野さんがスウェーデンのエーランド島にある工芸学校 「カペラゴーデン」在学中、学生たちが自分たちの作品を作って一般の方に販売するクリスマスマーケットのイベントに合わせて制作したものだと聞いています。美しい農村風景が広がるエーランド島は、島の南半分が世界遺産に指定されており、この島の古い農家や教会といった建物がSmahusのモチーフの中心となっています。特徴的な切妻の屋根と壁面にあけられたたくさんの小窓、実際の家々に見られる小さな穴は窓ではなく家を建てるときの足場跡なんだそうです。またストックホルムを形作っている14の島々のうちのひとつSodermalm(セーデルマルム)にあるFjallgatanの古い家々もモチーフとなっています。ストックホルムは地区ごとに建築物の年代や様式が異なり、それで街の雰囲気や立ち並ぶ店、そこに集う人々もタイプ別に分かれているそうで、そんな空気感まで伝わるような仕立てになっています。釉薬をかけない素焼きの質感、暖かな建物の形状、そして手作業の跡を残す素朴な表面が重なり、他にはない不思議な魅力がSmahusには備わっています。ティーライトの弱い光でもSmahus全体がぼんやり光り、小窓からほっとするような灯りがこぼれ、とても暖かくて小さな夜が部屋に現れる。素晴らしいです。そして明るい日中でもオブジェとして十分な存在感、他にない実に魅力的なアイテムですから、これが人気になるのは本当によくわかります。
制作のこと、物の特徴のこと
土台裏刻印のこと
Smahusは石膏型を用いた鋳込み成形で製作されています。土を泥状にした泥しょうを型に流し込むと泥しょうの水分が石膏に吸収され、型の内側に薄く家の形が成形されていきます。数分後、泥しょうが適度な厚みになったところで余分な泥しょうを排泥し、型を外すと中が空洞になった家の姿が現れます。土がまだ柔らかいうちに手作業で小窓をあけ、その後焼成して完成、この流れが全て手作業で進められます。型成形なので家の形状はある程度均一ですが、小窓の位置や配置、その数は作品により異なる場合がありますし、排泥時に底や隅に少し多めに泥がたまり、一部が少し厚くなったり、垂れが生じたりする場合もあります。見た目にわかりづらいのですが、光に透かしてみたり、キャンドルを灯すと濃淡となって見えてきますが、そこは作品の個性として受け取っていただけるとありがたいです。もちろんヒビ割れているものはここに含まれません。皆さんにその辺りのちょっとしたアレコレを思いっきり大目に見ていただくことでしか、スコープでの取扱いが続けられませんのでご理解とご協力を心底お願いします。
LEDティーライトが安心
使用上の注意
安全のためLEDティーライトキャンドルのご使用をお薦めします。特に小さなお子さまがいる、ペットがいる、カーテンなど燃えやすいものが近くにある、熱に弱い物の上で使用する、そういった場合は、必ずLEDティーライトキャンドルを使ってください。また実際に炎がともるティーライトを使用する場合は特に注意をお願いします。使用中に限らず、使用後間もない時は本体が大変熱くなっていますから手を触れないでください。また使用するティーライトについては色や香りのついていない標準タイプ、そして煤(すす)の出にくいタイプの物をお選びください。スコープではカメヤマキャンドルハウス日本製のキャンドルクリアカップやカメヤマティーライトティンなど、カメヤマキャンドルのティーライトの使用をおすすめします。他のティーライトでも使えないわけではありませんが、種類によっては炎がとっても大きくなる物があり、本体が熱くなり過ぎますから危険ですし、破損の原因となることもあります。また水平でない場所、風のあたる場所で使用しますと煤がでて本体の内側が黒く汚れ、光を通さなくなってしまいますのでご注意ください。火を灯すキャンドルを使う場合は色々と注意しなくてはいけませんから、LEDティーライトを使用した方が安心というだけでなく、Smahusを長く使うことができて良いと思います。
冬のSmahus販売会
その概要と今後について
アトリエルンドのスモーヒュース。抽選販売にしてみたり、少々落ち着いてきたようであれば通常販売してみたり、皆さんのストレスがなるべく少なくなるよう、いろいろ考えては試みているのですが、販売に十分な数量を揃えるのが難しく、スコープ取扱品の中でも群を抜いて販売が難しいアイテムです。次回の販売は、数が多めに準備できる個体については日時設定をしまして通常販売する予定ですが、ラインナップも頻繁に変わりますし、販売方法もどうなるのかはわかりませんから入荷連絡の希望はとりません。販売時期が決まりましたらメルマガや今後の予定で案内させていただきます。
- ブランド
- atelje Rund (アトリエ ルンド)
- デザイン
- 水野 寿子 (みずの ひさこ)
商品スペック
- 材質
- 磁器 (釉薬なし)
- 寸法
- B
本体:約W97×D86×H140mm/底板:約W110×D100×T5mm
D
本体:約W80×D80×H170mm/底板:約W100×D100×T5mm
I
本体:約W97×D82×H140mm/底板:約W110×D90×T5mm
M
本体:約W92×D77×H124mm/底板:約W105×D93×T5mm
- 生産
- Made in Japan
- 備考
- ティーライトキャンドルは付属しません。
購入前に確認ください
- Smahusは同じ形の商品でも小窓の位置や数が1点1点異なり、カート横の写真と同じではありません。
- 焼成時に発生するゆがみにより底板に本体を載せた際、本体が多少ガタつく場合はあります。
- 小さな黒点やピンホール、底面の修正跡によるざらつきは良品としています。
Smahus 2024年12月再販予定です。
詳細が決まりましたらメルマガや今後の予定で案内させていただきます。
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B 煙突ひとつの家
9,900円 (税込)販売終了しました
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D 教会
9,900円 (税込)販売終了しました
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I 出窓のある家
9,900円 (税込)販売終了しました
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M 小さなアパート
9,900円 (税込)販売終了しました