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Alvar Aalto Collection ベース400mm

iittala / Alvar Aalto Collectionベース400mm

日常使いできるのは
これが最大だと思う

Alvar Aalto Collection 400mm、とっても大きなベースです。これ以上のサイズもいくつか存在はしていますがフラワーベースとして実際に使うのでしたらこれがマックスだと僕は思います。これ以上の大きさになれば生ける植物もなかなか見つからないでしょうし、水を替え、洗うことも大仕事となってしまいますから現実的ではなく、花瓶を飾っておくような感じになると思います。400mmぐらいの大きさであれば置いてあるだけでも素晴らしい飾りとなるだけでなく、一人で持つことができますから日常使いも十分に可能です。ただ深さがあるので、水を替える、洗うのは少し大変です。できれば頻繁に洗いたくない、なるべく水が汚れなければいいのに。それで花を生ける時にはA2careを一緒に入れています。菌の繁殖を防いでくれて、花も長持ちするし、水も汚れにくくなりますから、多少は水替えや洗い仕事が軽減されているはずです。木型を使って吹かれたベースは、1つ1つ吹く度に型が燃えて変化していきますから各々が固有の物となり、ガラス表面にも素敵な揺らぎが生まれます。また、ガラスを通してみえる向こう側にある風景がとても素敵に見えますから、もし手にしましたらぼんやり眺めてみてください。

価格とスモーキークリア

Aaltoベースを木型で作ってみたい！その企画が400mmからスタートした理由をまず説明してみます。それは偶然の流れからそうなりました。2017年にイッタラ工場を訪れた際、インスタグラムのライブ機能を試してみたかったんです。イッタラガラス工場で木型を使って1030mmのベースを吹いてもらい、それをインスタでライブ配信しよう！そんな事を思い付き、イッタラに相談しました。その時、イッタラ工場側からOKは出たものの、いきなり1030mmみたいな最大級のAaltoベースを吹くことはできないから、そのウォームアップとして一回り小さなベースを吹きたいと希望があり、Alvar Aalto Collection 400mmがいくつか吹かれることになりました。その時に吹いた物は全てスコープで仕入れると提案したので、出来上がった木型の400mmは全てスコープに届いたのですが、その時に入荷した400mmに関してはイッタラ工場もすごく気を使ってくれて破格の値段にしてくれたのです。だから2018年3月に発売したAlvar Aalto Collection 400mmは特別お手頃だったわけです。そしてスコープはイッタラガラス工場で木型を使ったベースの試作を重ねていくなか、僕は少し変わったクリアの試作を発見してしまいます。他の試作に比べて少しだけ色味が違っているクリアが含まれていたのです。微妙にスモーキーといいますか、他よりも色味のないクリア、それが初期アアルトベースのクリアのようで、とにかく魅力的だったから、それを再現して欲しいと工場へ依頼しました。そして量産に成功したのがスモーキークリアです。スコープが作る木型のAlvar Aalto Collectionにはクリアではなく、このスモーキークリアを採用していく考えです。通常のクリアとそんな大差ないのですが、その微妙なわずかな違いがまた良いのです。そんな特殊なことをしたので、それは価格にも影響しまして売価22万円となってしまいましたが、2019年に生産されて仕入れた物ですから、今のイッタラ製品の価格高騰を考えますと、この価格に再現性は全くなく、再生産すればもっと高くなってしまうでしょうから、追加生産はなかなか難しいと思います。

噂を含む記憶と情報の覚書

1936年にフィンランドを代表する建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルトによってデザインされた「アルヴァ・アアルトコレクション」は、1937年のパリ万国博覧会に出品され、一躍世界の注目を集めました。そのコレクションにAlvar Aalto Collection 400mm、と同型ベース（高さは少し違う）もラインナップされていました。木型を使って生産されるアアルトのベース、当時の品番で9743、高さ430mm、クリア以外にカラーバージョンもあったようです。近年発売になったAlvar Aalto Collection 220mm、これは9743の延長にあるベースで金型が使われていますが、それ以前は木型を使った物しか生産されていないと思います。また、1954年からアルテック向けに生産されています。当時の品番で3900-41、高さは290mm、430mm、445mmの3サイズで生産されました。とはいえ、当時も木型で作られていたので、生産数は多くなく出会う機会はそうそうありません。つまりカルフラの9743、アルテック向けに生産された3900-41、これらというのは、目にする機会が全くないんです。そこから40年近く空白期間があり、木型を使って高さ400mmで生産されたのが1998年のアアルト生誕100周年です。その時は1937クリアで生産されたようです。そして2008年にプレミアムプロダクトという特別なラインが作られ、そこに木型を使ったAlvar Aalto Collection 400mmは含まれていました。以上情報は僕の記憶や聞いた話、噂も含みますから、あくまでも参考まで。

便利で素敵な活用方法

アアルトがデザインしたベースの魅力は曲線だと思っているから、曲線が緩やかな400mmには興味をあまり惹かれていなかったんです。でも、これぐらいの大きさになると、床に直接置いても絵になるかも？と考えて床に直接置いてみましたら、想像以上に雰囲気よく素晴らしく絵になってしまいました。そして、大きいのですがクリアだからうるさくなく、何より花を飾り易くて最高です。スタッフが花屋で買ってきた百合を切ることなく、そのまま生けたことがあります。それも本当に素晴らしかった。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、少々感動感激してしまいました。花を生けると、どうしても切り取られた物に見え、自然の姿から少し離れているように感じてしまいますが、花屋で買ってきた長いままの花を、そのまま400mmに生けると外に咲いている花を見ているような感覚があり、とても綺麗で、とっても素晴らしいんです。そして、花屋で買ってきた花を買ってきたままバサッとまとめて400mmに収める、とりあえず使いにも400mmをよく活用していますが、結局そのままでも見栄えがよいので別の花瓶を使うことなく、飾り続けてしまうことも多いです。とりあえず生けておくにも使いやすく、そのまま生けておいても素敵という実に便利で素敵な花瓶です。

ブランド: iittala

デザイン: Alvar Aalto (アルヴァ・アアルト)

商品スペック

材質: 無鉛ガラス
寸法: 約W220×D180×H400mm / 3360g

*詳細なサイズはカート上をご確認ください。
生産: Made in Finland
備考: 刻印：ALVAR AALTO IITTALA　2019

購入前に確認ください

小さな気泡が全体的にみられます。

個別販売とワケアリの考え方 (必読)

個別販売というのに燃えています。バードなどに取り入れている全て個体撮影をしちゃいますよ的な甘栗むいちゃいました的なやたら手間の掛かる手法なのですが、物によっては、その激しい個体差を「どうぞ味としてお楽しみください」の一言で片づけるには少々強行突破過ぎますよね～と僕は感じますからチマチマと個別に撮影をしましてそれぞれの味をじっくり噛みしめこれと思う、我が味をピックアップ！最も気に入った個体を迎え入れるがベスト電気！を可能とするべく日々精進しております。そして、これから徐々に対象商品の幅を広げていこうと考えてますから、ここで一度、個別販売と訳ありについての考え方を説明しておきます。実は個別販売をスタートするまでに紆余曲折し現在の形に至っています。最初は少しでも好みの物をお届けできればと、系統分けをしまして、ワケありも同時販売で進めましたがその区分をしている時に、ん！？と気づいた事があったのです。その系統ワケ、ワケありの区分。その区分が人によって全く違う、全然違ってくるのです。僕にとってはワケありであっても別の人にはワケがない。むしろ、それがいいんじゃないとなり、逆に僕の選んだ物の方がイヤだとそんな事が多発してしまいました。そりゃそうですよね。みんな好みは違いますから。それで全在庫を個別撮影し全てから好きな物を選んでもらう個別販売をスタートしました。つまり系統分けもなければワケありもない、区分が何もない。多くの方がストックから好みの物を選び、手にできるようになったからそれは素晴らしい事ですが、当然、選ばれなかった物は残ります。段々と皆に選ばれない物、つまりは多くの人にとってワケある物の集合となっていきます。だから、その選ばれない物を選ばれない真の「ワケあり」として少し価格を落としましょうかとそんな仕組みとすることにしました。とはいえ、これはシエッポ発売時に気付いた事でシエッポ第一弾やアルエの発売時にはそれを伝えて販売開始しているので、それなりに共有できているとは思いますが今後は個別販売全体に取り入れていきますから、ここで皆さんにもう一度説明をしてみています。個別販売はとても素晴らしい。素晴らしいのですけれども残る物はずっと残り続けます。そしてそれが降り積もっていけば残り物の塊になってしまいます。それを常にリフレッシュしないとこの個別販売の企画は続かない。だから定番バードも在庫が少なくなってくると入荷するのですが、その入荷するタイミングで残っていた物は少しお手頃にする。そんな仕組みにしたいと思います。そうしないと選ばれない物の集合体になってしまいますから。ですから、ワケアリでもいいからお手頃に買いたい！って人はズバリ！待ってればいいんです。売り切れなければ価格が落ちます。残り物には福がある、ですしね。そして案外、大きなガラス作品はあまり完璧ではない荒れた作品の方が、いい味を出していたりもしますからねぇ。ただ完売してしまったらゴメンナサイですが。その値下げという事を今まで殆どやらずにいましたから今後はそのように進めていきます。

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