iittala/ Floraスコープ別注
大きいことは素晴らしい
by オイバ・トイッカ
僕には大きな物を作りたくなる癖があります。ただ作りたかった、それだけの理由でFloraボウル250mmというフローラ最大アイテムを復刻しました。数ある中でもボウル250mmだけは縁が研磨処理されていて、そこにも心惹かれます。大きくて存在感があり、日用品を超え、アートピースのような香りが備わっている辺りが最高です。《大きいことは素晴らしい》オイバがよく口にしていたフレーズです。だからか大きなFloraボウル250mmを特別大きな布で包んでお届けし、より素晴らしいを演出しようと考えてしまうあたりに僕の強い思い入れが滲んでしまっています。でも、過去の生産期間が短いのには理由があり、大きな物は売れないのネ、勉強になりました。でも、これを素晴らしいと思うことに変わりはありません。日々頻繁に使わない物を使うからこそ、新鮮に映るんだとも思いますし、これは必要な物なのです!(断言)フィンランドの台所を見ていれば、そういった大きなガラスボウルやピッチャー、蓋付チュリーンが台所の棚に置いてあって、それは飾られているようにも見えます。その自然なバランス感がとてもよいのです。使わない時にも仕舞いこむのではなく、見える場所に置いておけば素敵な台所となります。そんな飾るように置ける場所がないにしても、普段使う収納の上の方、扉の中であってもいいんです。扉を開ければいつも目に入る場所には自分の好きな特別な食器がある。これは日々台所を使う人を心地よくしてくれますから。台所に飾りを飾るより、存在感のある器を飾るように置くというのはいいものですよ。
Floraボウル250mm
実際の使い道は?
大きなボウルを作ろう!じゃない大きなボウルを使おう!普段使いするのでしたらフルーツボウルが王道でしょう。テーブルにあれば実に絵になりますし、フルーツボウルとして使うには良いサイズです。またパーティーの時には大きなサラダボウルとして使いましたら実に立派ですから、既にお持ちでしたら試しにやってみてください。ただサラダサーバーは木製の方が器に優しくてよいと思います。ちなみに写真に写っているのはイッタラの《Seth-Andersson サラダサーバー》、かなり前に廃番になっていますが、これは重宝してます。勿論、花器として使うにも立派で良いです。また、イッタラのオーナメントボウル5個セットを中にいれると素敵な飾りにもなりますし、クリスマスシーズンにはそこへグリーンや赤い実を加えましたら手軽にクリスマス飾りとなります。段々とツリーを出すほどのこともなくなってはくるのですが、こんな飾りが1つ部屋にあるだけでも、それなりにクリスマスな空気を楽しむことができるものですからイイ感じです。リースを飾るような感覚と雰囲気があり、でも、季節が終わって不要になるのは植物だけですから、かなり長く楽しめる上に無駄も少なくて、僕にとっては実に良いバランスなのです。Floraボウルツリー!いいと思いますよ。
フローラを復刻し日常使いする
そこを目指してきたはなし
マリメッコではウニッコが登場し、新しい花柄が勢いを増すフィンランドでカステヘルミの大ヒットに続く期待の新作として若きオイバ・トイッカがデザインした、少し変わった花柄のフローラ。もとはプレスガラスで作る予定だった物を当時の営業責任者の鶴の一声で吹きガラスへと変更。そんな薄手のフローラが誕生したのが1966年。その後1991年までの25年間、ヌータヤルヴィガラス工場で生産が続きます。長い間、生産されていた物だからフィンランドへ行けばビンテージショップにフローラのグラスやボウルは並んでいます。スコープスタッフもフィンランドを訪れお土産はフローラを選ぶことが多いです。この寸胴型というのも使うには便利ですし、薄手のガラスは持った感じも軽やかで新鮮です。とはいえ、薄すぎて不安な感じもない。表面の植物柄もデコボコしていて手触りよく、北欧を感じるホッコリ柄、フィンランドで見れば欲しくなってしまいます。でも、いつでも買えるものでもないから買い足しは気軽ではないし、食器は新品を使いたいという気持ちも心のどこかにはある。それでフローラを日本で買い足せるようにしよう!素朴な考えが頭に浮かび、復刻を決めてました。度々フローラ復刻話を持ち出しては断られ続けましたが、2013年にヌータヤルヴィガラス工場閉鎖が決定したタイミングで現実的な話となり、2014春ようやく実現しました。その初回生産分にはヌータヤルヴィシールが貼られています。ラインナップとしてはタンブラー23clクリア、タンブラー36clクリア、ピッチャー120clクリア、ボウル100mmクリア、ボウル150mmクリア、ボウル250mmクリアの6アイテムです。その後の追加アイテムについてはイッタラシールが貼られています。2015年7月にタンブラー23clセビリアオレンジ、2015年10月にボウル80mmセビリアオレンジ、2016年3月にボウル80mmアメジストを追加。またフィンランドでのアラビアミュージアムリニューアル記念として作られたピッチャー120clセビリアオレンジはスコープでも2017年4月に200個だけ発売。2017年10月にボウル80mmウルトラマリンブルーがイッタラキャンペーンアイテムとして登場、こちら販売なし。そもそも80mmは販売するアイテムではなくノベルティとして使うと決めていたのですが、ボウル80mmクリアに関しては2018年3月に販売もしました。また、オイバ・トイッカが過去に作ったフローラのユニークピースの記憶を元に、スコープで企画を立てオイバ・トイッカに完成してもらったアートフローラを3型各500個を2016年11月リリース。ここまで主にスコープ単独で走り続けてきましたが、アイテムも多く継続するのは厳しい。加えて僕の中にやり切った感も芽生えているのでスコープ的には一旦は終了としました。ただイッタラからは限定生産ながら販売再開、2019年6月には日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し、レインとペールピンクのフローラが登場しました。令和が始まり、フローラはスコープ別注からイッタラのラインナップへと移行しています。
Flora布に包みお届けしますが
営利目的二次利用はダメ絶対
昔々のフローラは、フローラパターンが印刷された紙箱に入っていて、とても洒落ていたわけです。でも製品を使い始めてしまえば多くの場合、パッケージは不要となりますから、素敵であっても無駄となってしまいます。では、このパターンが箱でなく、布にプリントされ、製品を包んでいたらどうだろう?緩衝材となり、パッケージとしての役割を終えた後でも、素材としての価値が残るのだから、新たな用途が生まれ、ゴミとなることもないんじゃないだろうか?そう考えましてイッタラからフローラパターンをパッケージに使うということで許可を得まして、日本で布を作り、それで包むことを始めました。ですから、この布を使い、色々な生活の道具を作りあげ、日々に役立てることは大いに結構でして、素晴らしいこと、スコープが望むことなのです。是非とも色々作ってみてください。ただ、これはあくまでも個人として楽しむということに限定されます。その布を使い、物を作り販売するとなれば違った話で、それは大きな問題となってしまいます。営利目的の二次利用はダメ絶対、どうかご理解ください。
- ブランド
- iittala
- デザイン
- Oiva Toikka (オイバ・トイッカ)
商品スペック
- 材質
- 無鉛ガラス
ボウル250mmのみ上面研磨仕上げ - サイズ
-
ボウル250mm:約φ240×H137mm / 約1450g / 約5000cc
*容量、重量は目安です。マウスブロー製品のため容量と重量には大きく個体差があります。特に重量は同じ製品でも手に持ったときに明確に差を感じるほど個体差があります。 - 生産
- Made in Finland
- 備考
-
食器洗浄器:×
それぞれFloraパターンの布に包んでお届けします
それぞれFloraパターンの布に包んでお届けします
Tumbler 23cl
Bowl 100mm
Pitcher
Bowl 80mm
Bowl 150mm
Bowl 250mm
Tumbler 36cl
Bowl 80mm
Tumbler 23cl
Bowl 80mm
Bowl 190mm
Vase 165mm
Vase 250mm
細かくごめんなさい!
マウスブローと個体差について
スコープよりお願い。
吹きガラスなので個体差はあります。それは人が作った証であり、スコープはそこに価値と温かみを感じています。そういった物を実生活の中心に置き、末永く大事にしていきたいのです。厚さの違い、色の濃淡、柄の出方の違い、気泡や、口元の凹凸、底面の若干の膨らみ、ガラスの揺らぎ、底の波紋など色々あります。そんな個体差に関してはご理解頂き、ご注文下さいますようお願いします。また道具に挟んでグラスを運ぶ際にできる白い小傷も多少はあります。またクオリティに対するリクエストや指示を連絡事項の欄に書かれる方がいらっしゃいますが、それにお応えすることは不平等となりますので、ご希望には一切添うことはできません。同じ物をまとめて購入された場合も、ガラスの厚さや重さを揃える、柄の出方を揃えるなど個体差の似た物を集めるという事もできません。色々できなくてすみませんが、あまり細かく、難しく考えないで、色々あるから、そこが面白い!そう捉えて頂けますと幸いです。使っていくとそういう個性的な物が良くなり、好きになっていくと思いますから。
説明書ダウンロード:マウスブロー ガラス製品