iittala / MENO ホームバッグ

運ぶメノ、収納メノ

メノという名のフェルトバッグ。ハッリ・コスキネンのデザインとはいえ、これをバッグとして日々使うだろうか？あまりピンときていなかったアイテムです。でも、今の僕にとって無くてはならぬ物、沢山もっていますが足りないって感じることが今でもあり、メノどこだろ？って探すことも多いです。そこまでの愛用となってしまった切っ掛けはフィンランドにあります。フィンランド滞在時、イッタラの方々がアートピースやバードのサンプル、製品を運ぶ時にMENOをフル活用している様子を見続けて興味がわきました。そして自分自身もイッタラ工場で試作したガラスサンプルをホテルに持ち帰る時にMENOを借り、実際に使うことが多くなってようやくメノの良さを深く知ることができました。実際に使ってナルホド、これは単なるフェルトバッグではないんだと理解できたわけです。それから今に至るまで、もう熱烈なるMENO愛用者です。MENOはシンプルな物だけに、その真価がわかりづらい物だと思います。それをここでストレートに書いてみます。まず、物を運ぶというにはとっても優れた点が多いです。まず厚手のフェルトなので物に対して当たりが優しく、物を保護する緩衝効果もそれなりにあります。そして自立するので机の上に置く、棚に置く、車に置く、とにかく置くことが非常に気軽なところが素晴らしいです。そして多くの物を納めることができる大容量ながら軽い。物を運ぶメノ、素晴らしく優秀です。また収納としてのメノを活用しても非常に活躍してくれます。直方体ですから箱の収まり、物の収まりが抜群に良いです。特にイッタラのバードやキューブなどのパッケージサイズを考えてメノのサイズは決められているかのように非常にスッキリ綺麗に納まります。軽いから扱い易く、自立するので部屋での収納としても便利に使えます。生地を埃よけとして被せてズラリ並べましたら非常に使い勝手の良い収納となります。もちろん日々のバッグとして使うこともでき、スタッフにも愛用者は多いです。ただ日々のバッグとして頻繁に使いました場合の欠点は一つ、それは毛玉ができてくる、それぐらいです。

2022年のリニューアル

スコープでは2017年から取り扱いを続ける息の長いMENO。これがもし廃番となりましたら別注してでも続けたいと思うぐらいに僕の生活には必要なアイテムとなっています。そしてMENOは2022年にリニューアルされてSサイズは廃番、Mサイズ（高35ｘ幅30ｘ奥20cｍ）とLサイズ(高40ｘ幅50ｘ奥25cｍ)に絞られ、そもそもは全てグレーのみでしたが、Mサイズはグレーとブラックの2色展開、Lサイズはベージュ1色のカラー展開に変更となりました。サイズ差について新旧アイテムの現物確認をしてみたところ多少サイズ差があるように見えるのですが、比較に使った旧タイプは使い込んだ物なので多分それが影響しての差だと判断しています。もし、そこに差がありましても併用して違和感を感じるレベルではないです。そして原材料には100%リサイクル素材が使用されるようになりました。ハッリ・コスキネンのデザインはシンプルで余計がなく非常に洗練されていながら可愛らしさがあり、とにかく実用的なところが素晴らしいです。Fatty Containersもハッリ・コスキネンのデザインで、どこか似た感覚がありますから、もしFatty Containersをとても気に入って愛用されているのであれば、このメノもきっと好きになって貰えるはずです。

35ｘ30ｘ20cｍ / Ｍサイズ
収納家具のように使ってみる

もともとはグレーのみでしたがリニューアルしましてＭサイズはグレーとブラックの2配色になりました。少し頭はでますがB4サイズの書類が縦に収まりますのでA4サイズの書類は当然入りますから書類をまとめておくにもよく使います。生地を上からかけて埃避けにしましたら良い収納となり、クローゼットに複数個並べて活用しましたら実に便利です。主には帽子や手袋、エコバッグやトートバッグなどの服飾小物を入れています。またTra-ra コートスタンドの下に置いて使いましたら丁度良いサイズですから、併用すれば収納力は大幅にアップです。またスコープではワレモノを車で運んだり、出張に持っていったりすることが多いのですが、そういった時には必ずメノを活用します。その流れから骨董やバードをメノに収納するようになりました。Mサイズにシエッポの箱が綺麗に12箱収納できるジャストサイズに驚きです。単に収納棚に箱や物を積み上げるより、MENOに入れた方が、収納量も見た目も安定感も各段に上がり、物の出し入れ、移動もし易くなります。また車にMサイズを一つ常備しましてショッピングバッグや折り畳み傘をいれておけば、そこまで場所も取りませんし車内もスッキリ整理できます。スコープ界隈でのMサイズ収納例を挙げますと次のようなところでしょうか。毛糸と編み物の本／骨董いろいろ／シエッポ12箱／500mlペットボトル12本／500ml缶ビール24本／DVD／ショールウィズポケット／洗濯グッズ一式（洗濯ハンガー×16本、バスタオル用ハンガー×3、靴下吊るすやつ、折り畳みピンチ）／トイレットペーパー9個。ちなみにマイカーで実家へ帰る、出張に出る、旅行に出る、それが短期間で気軽な感じであれば小さなスーツケースや旅行鞄ではなくメノＭサイズを活用することが多いです。衣類を放り込むだけですから準備も早くて簡単ですし、自立して車で場所もとりませんし、衣類の出し入れも簡単なので実に使い勝手が良いのです。容量20リットルぐらいですからスーツケースでいうと１～2泊分ぐらいが目安と言われますが、仕切りもないので2～3泊分なら入るような感覚があります。もちろん個人差もあるでしょうし、季節にもよるとは思いますけれど。

40ｘ50ｘ25cｍ / Ｌサイズ
帰省時のスーツケース代わり

ショールやスロー、マフラーなどが複数枚入る大容量なので、冬になりましたらそういった冬アイテム収納として使いましたらとっても便利です。埃よけと目隠しを兼ねて使わなくなったスカーフやバンダナ、生地などを掛けておもちゃ入れとして使いましても非常に役立ちます。持ち運びもできますし、フェルトなので小さなお子さんがおもちゃを取り出す時も危険がなく、安全なところが良いです。にぎやかな配色の子供のおもちゃも全てメノに収納して薄いベージュで包み隠してしまえば部屋も落ち着いた良い雰囲気となります。また、クローゼットでこれを衣類収納として活用するのが最も威力を発揮する使い方です。容量約50リットル弱ですから中型のスーツケースぐらいの大きさで、これがいくつかあれば相当な衣類収納になってくれます。スコープ界隈でのLサイズ収納例を挙げますと次のようなところでしょうか。収納例：子どものおもちゃごっそり（リカちゃんおしゃれペットショップ、人形2体 、ショベルカー、レゴ 電車セット一式 レゴ ロードプレート×2、デュプロ 基礎版×1）／小学校の学用品一式（ピアニカ、リコーダー、習字道具セット 、絵の具セット、なわとび 、上履き、体操着）／オムツ／ペットシート／ブランケット／エクササイズグッズ／ティッシュペーパー／ペーパータオル／紙袋と緩衝材。また最近は長期旅行、長期出張もメノを活用することが多いです。大きなスーツケースを持っていくより、メノLサイズの方が圧倒的に便利だからです。旅行にメノを持って行くというのは躊躇する人も多いと思いますが（慣れると気軽で癖になる）、実家へ帰る時であったり、兄弟の家に遊びにいくという時であればメノが本当に便利です。スーツケースだと広げる場所が必要になり広げたり閉じたりと面倒ですが、メノであればポンと置いてそのまま使えます。もちろん何かしらの布を被せて目隠しする必要はあるかもですが、本当に気軽で便利なのでお試しあれ。荷物を詰め込む、車に乗せる、車から降ろして運ぶ、宿泊時に衣類を出し入れする、持ち帰ってから中身をわけて洗濯する、出し入れが非常に簡単でメノ自体も軽いですから、その全てにおいてメノに軍配が上がります。ただ、これを手にして移動する距離が非常に短い、そんな状況であればってことにはなりますけれど。

ブランド

iittala

デザイン

Harri Koskinen (ハッリ・コスキネン)