TIME & STYLE / BIT, KOU, AYE, RAY, YAE
自分なりに選んだグラスを
自分の好きに使うのが
僕は洒落ていると思っている。
どうも最近ウイスキーに関する話が僕の周りで多い気がしている。海外でも日本のウイスキーブームであってイッタラのガラス職人からお土産に日本のウイスキーをとリクエストされ、周りの日本人はアイラ島のシングルモルト カリラなんかを好んで飲んでるみたいで、僕も人前ではそれを真似しているんだけど、自宅では、いきつけのバーで薦めて貰ったラベルに猫のクライヌリッシュってのをストレートでチビチビやっている。でも、それを少し軟弱かな?とも思っている。できればお酒に関しては何よりこだわりをもって日々過ごしたい。それを理由として飲み続けたいってのも少しあるんだけど、スタイルを持ちたい。つまり名だたる文豪先生みたいに酒でカッコつけたいという事である。結果カッコいいと、目的カッコいいではエラく違う気もするけど、気にすんな。開高健が夜の梅(羊羹)をつまみにマッカランを飲んでいた話だとか獅子文六が二日酔いの迎え酒にとクローゼットにシャンパンのボトルを忍ばせていた話だとか、実に洒落ていてかっこいいじゃないかと。そういうこと。
知人のビンテージディーラーはシャンパンを飲むときフルート型ではなくオープン型のカクテルグラスで持ってきてくれとオーダーしている。洒落ている。で、僕はといえば学生時代はウイスキーはロックかトゥワイスアップ(残念!氷入り)だったけれども、今はストレートか、少しだけ加水するっていうのが洒落ている、と思っているので、そうしている。ウイスキーグラスもカルバドスグラスもどれもこれも一揃え持っているんだけど、愛用はカルバドスグラス。飲むのはウイスキーだけれどグラスはカルバドス。カルバドスもカルバドス。ウイスキーグラスもいいんだけれどそれ以上にカルバドスグラスを気に入っているから、そっちをいつも選んでいる。それも自分のスタイルだと思って気に入っていたのだけれど、上には上がいて早くも僕のそのスタイルってのは陳腐な事になってしまった。友人もカルバドスグラスを日々愛用しているのだけれど、それでワインも飲むという。ヌヌヌ、やられた気がする。
デザイナーの猿山修さんはウイスキー、カルバドス、ワイン、ビール、シャンパンと作ってくれたけれど別にそれぞれ名の通りに使わないといけないわけではない。それらを自分なりに好きに使うのが洒落ているのだと思う。だからなんだってイイのだけれどビールグラスでウイスキーというのは流石にないだろう。もしそんな輩がいたとしたら、酒豪と一目置きはしても酒の席をご一緒するの流石にご免である。
ただ酔って盛り上がりたいだけならグラスに拘る事もないだろうけれどお酒でカッコつけたい、すなわち自分にとって洒落た心地よき酔いどれタイムを過ごしたいのなら、グラスにこだわりをもって自分のスタイルで選んだ方がいい。リーデル、バカラ以外の選択肢もある。
ちなみに使い倒しての感想を一つ。ショートステムは洗うのも簡単で結構酔っていても無事洗い終える事ができるから、いいですよ、と。ただ拭くのは洋物のキッチンタオルは不向き。日本の手ぬぐい、すなわちスコープの手ぬぐいがいいね。
型吹きで作ったTIME&STYLEのこれと
宙吹きで作った東屋のあれ。
非常にわかりづらく、どういうこと?って疑問抱く方も多いでしょうから、TIME&STYLEの、このグラスシリーズと東屋のBarシリーズとの違いをここで。シリーズもブランドも違うのですが簡単に言いますと同一デザインの作り方違いだと思って貰えれば以上です。
お酒飲みで名を馳せる猿山修さんというデザイナーがシャンパン、ワイン、ビール、ウイスキー、そしてカルバドスに合うショートステムの上品なグラスをデザインしました。それを金型を使いマウスブローでハンドメイドしたのがTIME&STYLEのこのグラス群。スコープもイッタラでフローラを復刻した時に機械吹きではなく、マウスブローで作って貰いました。やはりマウスブローで丁寧に作るとカチッと綺麗に揃いながらも、少し個体差がありいい雰囲気になります。機械生産とは違い安くはないですけれど、色々丁度良いです。これならなんとか個数を揃えられそう?お酒に興味がわき、それこそウイスキーにはまっているから、グラスもいいのを1つ買ってみようかなって人や、来客時用に数を揃えたい人には、型吹きが良いのではと思います。
更に手間をかけると金型を使わず、宙吹きで作りましょうとなります。それが東屋のBarシリーズです。この宙吹きというのは実に大変でして1つのグラスを作るのに二人がかりで20分やそこらはかかっていました。その手間の分、宙吹き特有の揺らぎや個体差が生まれ、グラスの細部に宙吹きの、それらしさが見えます。そもそもガラスでハンドメイドといえば、マウスブローか機械吹きな現在ですが遥かに手間のかかる作り方ですから、凝った装飾の宙吹きグラスに出会う事はそうそう無いでしょう。価格も高額です。これは複数揃えるのは正直厳しい。でも、自身の生涯愛用のグラスと思えば行き着く先は宙吹きのBarとなりますがそれは、まぁ、人それぞれ。へぇ、お好きにどちらかお選びください。
- ブランド
- TIME & STYLE (タイムアンドスタイル)
- デザイン
- 猿山 修 (さるやま おさむ)
商品スペック
- 材質
- ガラス
- 寸法
- BIT ウイスキー : 約φ50×H110mm 口径46mm / 120ml(満水)
KOU カルバドス : 約φ52xH120mm 口径45mm / 130ml(満水)
AYE ワイン : 約φ86×H110mm 口径85mm / 250ml(満水)
RAY シャンパーニュ : 約φ60×H150mm 口径45mm / 170ml(満水)
YAE ビア : 約φ78×H133mm 口径75mm / 470ml(満水) - 生産
- Made in Japan
- 備考
- 食器洗浄器:×
購入前に確認ください
- 小さな気泡や黒点がガラス内部に含まれていたり、多少のガタツキがみられます。
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BIT ウィスキー
5,500円 (税込)あと 2個
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AYE ワイン
5,610円 (税込)あと 1個
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YAE ビア
3,740円 (税込)あと 4個