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2018年5月1日
5月の食材「そら豆」

旬をのがさず、買ったその日に塩ソテー。
薄皮ごと香ばしく焼いちゃいましょう!

僕は野菜を買うとき、野菜の鮮度を見るのはもちろんですが、必ず産地も一緒に確認するようにしています。「あ、この近くで採れた野菜だな」とか、「これはけっこう遠くから来たなぁ」とか。流通も保存技術も、昔に比べるとグレードアップして、そのおかげでスーパーに並ぶ野菜の旬が少しわかりづらくなっていますが、「産地情報」をマメにチェックすれば、ふとした時期に遠くから運ばれてきていた野菜が地元のものに切り替わったりして、本来のその野菜の旬を見つける手がかりにもなると思います。

例えばそら豆。貸し農園で畑をやっていた頃に自分でも作ったことがあるのですが、僕の住む地域では年末の寒い時期に植えてから、5月、6月といった暖かくなったころに収穫期を迎えました。そして、収穫後に長期保存できる野菜ではないから、自然と美味しく食べられる旬の時期も短くなります。 そんなことを自分で体験してからは、地元のそら豆を見つけると特に「おぉ、いまだけの特別な野菜だもんな」というふうに気持ちが盛り上がって、つい買い物かごに入れてしまいます。

そしていざ、さや付きで買ってきたそら豆を家でむいてみると、「さやの割に実が少ない…」「小ぶりな実が入ってた…」ということも結構あるかと。さやをむいたら中身がすかすか、なんてことがないように、購入時にはさやにつやがあってふっくらと均等に膨れているかどうかのチェックもお忘れなく。 とはいえ、少し運まかせな部分もあるので、小ぶりなそら豆こそのしっとりとした美味しさを楽しもうとか、小ぶり=皮もやわらかいので、これは薄皮ごと食べて食物繊維をとろっかなと、どんなそら豆に当たっても前向きな発想に方向転換ができると気分よく調理に移れる!(と自分にも言い聞かせてます)

そら豆を家で手軽に美味しく食べるおすすめの方法は「塩ソテー」です。さやから実を出したら黒い筋とは反対側に1cmくらいの浅い切り込みを入れ(後から実を取り出しやすくするため)、薄皮がついたまま炒めます。

フライパンに少し多めの油を入れて火にかけ、熱くなったら弱火に。そら豆を重ならないように広げ入れて、あとは両面に少し焼き色がつくまで5~6分じっくりと炒め、最後に塩をふればできあがり。炒める途中はフライパンを振らずに、裏返すのは箸を使って1回だけ!というくらいの気持ちで、確実に片面ずつ火を入れていきましょう。

こうしてじっくり炒めることで、塩ゆでとはまた違う、より濃い豆の風味だったり、焼けた皮からの香ばしさだったりが楽しめます。また、油で炒めるからこそ、熱々のできたてにレモンをしぼっても美味しい!これはほんとにビールがすすみます。産地なんかもチェックしつつ、新鮮なそら豆を見つけたらぜひ作ってみてください。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ
イラスト:(c) こやまこいこ / コルク

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