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2022年9月8日
アトリエフィンネ風

あれは2015年の出張、ヘルシンキのレストランアトリエフィンネで見た六寸皿鳥獣五画のデザート使いが印象的で、時折思い出します。先日スタッフ松尾が、フィンランドのスパイスケーキを焼いてきて「フィンネ風デザートやりましょうよ!」って張り切り出したので、とても腰の重い私が、6月から冷凍庫で眠らせていた庭のジューンベリーの救済を兼ねて、松尾の指示に従い雰囲気でフィンネ風に寄せてみました。アトリエフィンネのシェフは、2019年冬にスンヌンタイのクリスマス企画で来スコしてくれたアンットさんのお店。鳥獣五画のデザイナーである、クラウス・ハーパニエミが自身でプレートを持ち込み提供してくれたとか。我が家ではお好み焼きの取り皿が日常風景の鳥獣五画でしたが、キラキラしたベリーソースとゆるめに立てた生クリーム、フィンランド風のこんな使い方に、新たな一面を発見。今回真似てみて、印判鳥獣五画はやっぱり素敵だなと思えました。シャチョウ曰く、傑作!の印判鳥獣五画ですが、その中でも傑作中の傑作と語っているのが「peacock」孔雀柄です。人気の方はと言うと、他に比べて何故かイマイチ~。しかし制作時のシャチョウ熱が伝わってしまったのか、私もやはりpeacockが大好きで、今日も気が付けば選んで使っていました。逆さまで!(スコープ酒井)

2018年9月1日
9月の食材「みょうが」

みょうがは残さずパパッと調理!
薬味もいいけど、焼いても美味い

いまから16年ほど前、社会人になった僕は、縁もゆかりもない土地で暮らしはじめたこともあって(もともとインドア派だったのが)かなりしっかりめの出不精になっていました…。

当時の休日の楽しみといえば、料理とベランダ菜園。料理するなら薬味くらい自分で育てなきゃと、はじめてのベランダ菜園に挑戦したのもこの頃です。ただ、ベランダ菜園のトップバッターに「みょうが」を選んだ時点でけっこうな変わった20代男子だったかもしれません…。

みょうがを育ててみて、「みょうがって土の中から出てくるんだ」と、新鮮な発見もあったのですが、ベランダの一角を占領するほど予想外に大きく育ち、一人では食べきれない量のみょうががとれた時には、嬉しい反面、どう食べるか、正直頭を悩ませました。

さて、夏のイメージが強いみょうがですが、実は夏のものは少し小ぶりで、9月くらいから、大きく丸みをおびてきたものが土から顔を出しはじめます。 スーパーでみょうがを選ぶときは、先端や切り口にみずみずしさのある、ぷっくり丸々としたものを選ぶとよいですね。と、まぁ、みょうがの目利き的なことを紹介したものの、いくらいいものを買っても1個だけ薬味で使って、残りを冷蔵庫でほったらかしにしちゃあいけません!みょうがはけっこう足が早い。買ってきたらそれを覚えているうちに、パパッと使っちゃった方がいいんです。

若かりし頃のベランダ菜園のおかげで、僕のみょうが偏差値がいっきにアップしたこともあり、簡単なレシピはおてのもの。意外かもしれないですが、みょうがは火を通して食べると手軽でたくさん食べられます。今回はただ焼くだけの一皿を紹介します。フライパンに油を多めに入れ、縦半分に切ったみょうがを、切り口を下にして並べて2、3分焼きます。裏返さず、切り口に軽く焼き色がつけば、お皿に。あとはお皿の上で味付けをします。

ひとつ、みょうがの盛り付けにだけポイントがあって、調味料が中にしみ込みやすいように切り口を必ず上にしましょう。そこに砂糖を薄くふりかけ、酢と醤油を同量まわしかければOKです。最後に、かつお節とごまをたっぷり!みょうがの個数はあまり関係のないレシピなので、少量でもまとめてでも、ぜひ一度みょうがを焼くことをやってみてください。このステップを踏めば、あなたのみょうが偏差値もきっとアップするはずです!

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ
イラスト:(c) こやまこいこ / コルク

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