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2021年9月17日
アジの開き専用

焼き魚の中でアジの開きが一番好きです。それを盛り付ける皿はいつも24h Avec 20cmプレート。フィンランド本国ではカレリアンピーラッカが山積みで乗っていそうなイメージがあるアベックですが、私は容赦なくアジの開きを乗せます。すると、フィンランド感はモイモイし、らっしゃっせぇ?!と、途端に様子が変わります。我は和食器ナリと日本の風を吹かせてくれるのです。明るいブルーの色味と、かすれたようなプリントの雰囲気が、日本の印判染付と良く似ているので、東屋の印判シリーズと合わせると特に相性の良さを感じます。もう少し立派なアジの開きなら頭と尾がプレートからのけ反ってはみ出るのですが、それがまたとても豪快で良いのです。ところで、24h Avec って皆さんはなんて読んでます?私は心の中でアベック24時と言っていました。警察24時的な、事件性を臭わせる言い方で。つい最近、スタッフ鈴木に普通に「24時間アベック」じゃない?と言われて、そうかそりゃそうだ、英語で習った気がする?と恥ずかしくなったというのはどうでもいい話。(スコープ酒井)

2021年7月6日
アジア料理はぎゅーと盛る

和と洋の境目が曖昧で少々ミックスなる食事も、アベックに載せると妙に落ち着きしっくりくる。そんな印象は、映画『かもめ食堂』によるところが大きいのかもしれません。イッタラ・アラビアの食器の中でも少し特別な立ち位置にあるアベック。和が行けるならアもいける?暑くなると食べたくなるアジア料理。中でも特に好物でありますシンガポールチキンライスを盛り付けてみました。20cmじゃちょっと小さいか??と思いつつも、手に取ってしまったからそのままの勢いで、ゆでた鶏肉、パクチー、ジャスミンライスをぎゅーと詰め込みましたら、なんだかこれはこれでありです。そば猪口に注いだチキンスープもいい味出してる、麺屋五右衛門的。ゆったりラグジュアリーな食事とはちょっと違う、こういう屋台的料理は小さ目のお皿にぎゅーとざっくり盛りつけるのが雰囲気だ、そんなことを思いました。そしてやっぱり、アベックはなんでも受け止めてくれる、器のでかさがあるな。20cmは小さめだけど器はでかい。少々ややこしいですが。(スコープ成戸)

2020年4月1日
4月の食材「ほたるいか」

卵黄とワタの苦味のハーモニー
春を詰めこんだお手軽パスタ!

「ほたるいか」を4月のテーマに!と決めてから、頭の中でいろんな料理を考えていました(漁期が決まっているから試作したくても手に入らないので…)。

そんな脳内シュミレーションがそのままうまくいき、そのハマった感とともにレシピになる料理がたまにあります。今回はまさにそんな感じ。悩んで出来上がるものに対して、写真もその気持ち良さが出たりして、楽しい瞬間だったりします。旬、シュ瞬!にはこんな料理がふさわしいのかもしれないと最後になって思ったりして…。

では、ここからは試作一発合格感を味わっていただくべく、僕の頭の中を実況風に、レシピ書いてみます!

まずは主役のほたるいか、自分の食べたい分量でと言いたいところだけど、目安としたら15はいくらい?春らしい菜の花はひとつかみほど合わせたいところ。あとは、パスタ、卵黄、オリーブオイルに醬油、塩こしょうを準備。

ほたるいかはボイルしたものが売られているのがほとんどだから、美味しく食べるひと工夫くらいは紹介しよう。ひとつずつ手に取って、骨抜きなどで目をポチポチと取り除く、これで口当たりがよくなり、食べやすくなるよね。面倒に思われるかもだけど、食材をちゃんと触って、美味しくいただくための下処理をすることは料理の楽しさのひとつ。これはやってもらいましょう。

さぁ、パスタをゆでてラストスパート。ゆで湯にたっぷりの塩を入れるのは、パスタに適度な塩気を付けるために重要なのでためらわずに。ゆで上がる1分前に、菜の花とほたるいかを投入してさっと混ぜ、タイマーが鳴ったら一緒にざる上げし、器へ。器に盛ってから味付けすればボウルもいらないからいいね。

オリーブオイルを全体にまわしかけ、足りない塩気(一人あたり塩2つまみ位)と粗びき黒こしょうを振る。最後に卵黄をのっけて醤油をちょっと。さぁ思い切りよく混ぜて食べてみる…(想像以上に)うまい!

こんな感じで手軽、でもそのわりにちゃんとして見えるし、すごく美味しいので本当にオススメです。 

最後に、今まで旬シュ瞬を読んでくださった皆さん、そして自由に連載をやらせてくださったスコープさん、ありがとうございました。これからもたっぷり中身のつまった「面白い」scopeを楽しみにしております。またいつか一緒に面白いことができたらうれしいです‼

ほたるいかの下ごしらえは丁寧にやるならば、足の付け根にある口と、軟甲(なんこう)と呼ばれる透明な背骨のようなものも、目とともに取り除くとカンペキな口当たりの良さに!といっても目がいちばん口当たりを悪くしているので、最優先は目を取り除くことだと思っています。それにしてもアラビアのAvecは使いやすく料理映えしてくれる器ですね~。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ
イラスト:(c) こやまこいこ / コルク

2018年10月1日
10月の食材「マッシュルーム」

派手さはないけどポイント高い!
マッシュルームのシンプル和え物

「この野菜、生で食べてもおいしいよ!」なんていう謳い文句にのっかって試してみたけれど、「生でも食べられるけどやっぱり加熱した方が食べやすくない?」という感想に落ち着いたことが何度かあります…。

でもマッシュルームはちがった!はじめて新鮮なものを生で食べてみたときには、ちょっとおどろいたくらい、食べやすくて味わい深い。

今回紹介する和え物は、生のマッシュルームと三つ葉を合わせるだけのもので、切ったそばから出来上がっていくような楽しさのある、手軽な一品です。

自分で言うのもなんだけれど、ちゃちゃっと料理のわりにちゃんと美味しい。そして盛り付けたときのまとまりの良さというか、派手さはないけどなんだか可愛い感じがいいんです。サラダっぽくハムなんかに添えても合うし、こんなおつまみがパッと出せたら格好いいかもしれない!

新鮮なマッシュルームは、生だからこその軽やかな食感とフレッシュで自然な旨味が味わえます。そこに三つ葉の軸だけを刻んで合わせるのが、お店っぽいひと工夫になるかと。味と食感、盛り付けたときのアクセントとしても、きらりとひかってきます。

さて、秋の食卓に引っ張りだこのきのこ達ですが、そのきのこコーナーの新顔といえば、かわいらしい形のマッシュルーム。

マッシュルームはホワイト種とブラウン種、色違いの二種類がよく売られていて、食べ比べるとブラウン種のほうが風味が少し濃厚な気がします。でも、そんなに大きな違いではないと思うので、あとはもう気分で選んじゃいましょう。

すべてのきのこと同じく、マッシュルームも、表面に傷や変色がなく、切り口のきれいなものを選びます。鮮度のよいものは生で食べてもおいしいということを知っておくだけでも、手に取りやすくなりますよね。

そしてここから手順を。食べる直前にマッシュルームを食べやすい幅に切る、三つ葉の根元を切り落として軸だけを細かく刻む、その2つを合わせたところに、オリーブオイル、醤油、こしょうで味付けする、これだけです。

気を付けることと言えば、マッシュルームは新鮮なものを使うということと、水洗いせず、気になればキッチンペーパーなどで汚れをはたいて落とすようにすることくらい。水洗いしてしまうと、仕上がりが水っぽくなってしまいます。

加熱しないからこその簡単さと美味しさがダブルでうれしいこの料理、きっと、もう一口もう一口と、知らぬ間に箸がすすんでくれるはずです。

ちなみに今回はホワイトマッシュルーム6個に、オリーブオイル小さじ2と醤油小さじ1くらいを合わせました(三つ葉やこしょうはおおよそでOK!)。醤油の代わりにポン酢を使っても美味しいですよー。

(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ
イラスト:(c) こやまこいこ / コルク

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