2022年7月28日
トマト系の煮込み料理の絶対的な相棒
SIDE BY SIDEのTipping Cooking Spoon。スコープアパートメント、スコープ事務所、スタッフの自宅、キッチンツールキャ二スターに頭ひとつ飛び出して立っているのをよく見かけるのではないでしょうか。チェリーの無垢材を削り出してオイルフィニッシュした全長35cmのシュッとした木製スプーン。長く愛用しているせいなのか、もはやキャニスターのアイコン的な存在になっていて、これが不在のキャニスターの様子は、なんだか物足らなさを感じます。さじ部分がコンパクトなので、何に使うの?と思われがちですが、炒め物に使うフライ返しや木べらとは使い処が違いまして、少し特殊な働きで活躍しています。うちでは、シャア専用と呼ばれており、赤いアレ、トマト缶専用機なのです。缶の中に入るほど、さじ部分が小さく、更にそのまま鍋で混ぜられる長さのあるキッチンツールは、あるようでなく、Sarpanevaキャセロールでトマト系の煮込み料理を作る時の絶対的な相棒となっています。長い&深いこの組み合わせはトマトの返り血的跳ね返りを回避できるのでグッツグツ煮込むのに最強です。(スコープ酒井)
2019年2月10日
第50回 赤く甘いスープ
2018年10月1日
10月の食材「マッシュルーム」
派手さはないけどポイント高い!
マッシュルームのシンプル和え物
「この野菜、生で食べてもおいしいよ!」なんていう謳い文句にのっかって試してみたけれど、「生でも食べられるけどやっぱり加熱した方が食べやすくない?」という感想に落ち着いたことが何度かあります…。
でもマッシュルームはちがった!はじめて新鮮なものを生で食べてみたときには、ちょっとおどろいたくらい、食べやすくて味わい深い。
今回紹介する和え物は、生のマッシュルームと三つ葉を合わせるだけのもので、切ったそばから出来上がっていくような楽しさのある、手軽な一品です。
自分で言うのもなんだけれど、ちゃちゃっと料理のわりにちゃんと美味しい。そして盛り付けたときのまとまりの良さというか、派手さはないけどなんだか可愛い感じがいいんです。サラダっぽくハムなんかに添えても合うし、こんなおつまみがパッと出せたら格好いいかもしれない!
新鮮なマッシュルームは、生だからこその軽やかな食感とフレッシュで自然な旨味が味わえます。そこに三つ葉の軸だけを刻んで合わせるのが、お店っぽいひと工夫になるかと。味と食感、盛り付けたときのアクセントとしても、きらりとひかってきます。
さて、秋の食卓に引っ張りだこのきのこ達ですが、そのきのこコーナーの新顔といえば、かわいらしい形のマッシュルーム。
マッシュルームはホワイト種とブラウン種、色違いの二種類がよく売られていて、食べ比べるとブラウン種のほうが風味が少し濃厚な気がします。でも、そんなに大きな違いではないと思うので、あとはもう気分で選んじゃいましょう。
すべてのきのこと同じく、マッシュルームも、表面に傷や変色がなく、切り口のきれいなものを選びます。鮮度のよいものは生で食べてもおいしいということを知っておくだけでも、手に取りやすくなりますよね。
そしてここから手順を。食べる直前にマッシュルームを食べやすい幅に切る、三つ葉の根元を切り落として軸だけを細かく刻む、その2つを合わせたところに、オリーブオイル、醤油、こしょうで味付けする、これだけです。
気を付けることと言えば、マッシュルームは新鮮なものを使うということと、水洗いせず、気になればキッチンペーパーなどで汚れをはたいて落とすようにすることくらい。水洗いしてしまうと、仕上がりが水っぽくなってしまいます。
加熱しないからこその簡単さと美味しさがダブルでうれしいこの料理、きっと、もう一口もう一口と、知らぬ間に箸がすすんでくれるはずです。
ちなみに今回はホワイトマッシュルーム6個に、オリーブオイル小さじ2と醤油小さじ1くらいを合わせました(三つ葉やこしょうはおおよそでOK!)。醤油の代わりにポン酢を使っても美味しいですよー。
(c)冨田ただすけ
文・写真/冨田ただすけ
イラスト:(c) こやまこいこ / コルク